先代から受け継いだ「お宝」を、粗大ゴミにしてはなりません。
阿賀野市内のある地域の活性化プロジェクトの一つとして、古民家の移築再生を提案しています。
10年前にも見せてもらった空き家となっている古民家ですが、家主さんにその意義をお話ししたら無償で提供しますとの快い返事を頂きました。
そこで、今一度調査をしたところ当時とほぼ同じ、劣化は進んでいません。
そういう事であればと、仮の参考イメージ図を作ってみました。
ところが残念な事に事情が変わり、この企画は今現在進行していません。
せっかくの家主さんのご理解を無駄にしたくはないし、他の用途に活かせないものかと思案しています。
井桁に組んだ梁組のある約90坪の建物です。
住まいだけでなく様々なお店などに転用すれば、素晴らしいものになります。
関心のある方は是非ご一報ください。
古民家改修事業で新潟県より100万円の補助
新潟県では古民家再生に対する補助事業を行っています。
目的は、伝統的木造建築技術の継承と、現場における技術研修を通じて建築技術者の育成です。
対象となる家は、築後概ね50年を経過したもので、次に掲げる要件を満たすものです。
①軸組構法で造られた建物。
②接合金物に頼らない伝統的な継ぎ手・仕口を用いた建物。
③筋交い等の斜材を多用せず「ヌキ」を用いた建物。
④主要な壁は板張り又は土塗り等の湿式工法を用いた建物。
⑤屋根は和瓦葺き、板葺き若しくは茅等の草葺きである建物。
当然のことながら、再生後は現行の耐震基準を満たすものでなければなりません。