新車の輝きと香りをもう一度再現出来るカーリペア＆クリーニング（2/3）

ガンプラにハマった少年が、7代続く老舗農家を継がずに追い求めた起業への道

　「この人、基本どんな人でも信じてるんです。」取材途中、冷たいお茶と共に最高にキュートな笑顔をくれた感じの良い女性は、伊藤さんの唯一無二の仕事の相棒でもある奥様の朋子さん。これまで横の繋がりで来たと言っても過言でないほど…と、奥様に言わしめる伊藤さんの人柄は、これまでの変化に富んだ経歴が物語っている。
　地元では有名な老舗農家である「はちしろ農園」の7代目として生まれた伊藤さん。保育園の頃には既に包丁で野菜を切るほどに好奇心旺盛で器用な子供だったという。それがいつしか機動戦士ガンダムのプラモデル（通称ガンプラ）にハマるようになり…。高校卒業後すぐに入った総合建築会社の内装工事部門で、現場リーダーとして確たる地位を築いていた伊藤さんだったが、入社12年目、「アスベスト問題」に直面。子供にとって真に安全なものを作りたい…。奥底の願望に気づいた伊藤さんは、惜しまれながら退社。その後、大型トラックの運転手を5年経た後、奥様の後押しもあり、起業への第一歩、全国ネットワークを誇る車リペアの業界最大手、総合カーリペア事業「トータルリペア」への加盟を決意。濃やかな研修を経、いよいよ自宅農家の広大な敷地内に、先代から続く屋号である「八四郎」をそのままにカーリペア＆クリーニング専門店を開業。現「株式会社八四郎」（「リペア＆クリーニング工房846」）の誕生である。

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