コラム
介護施設での「新型コロナウイルスの第2波に備えて」
2020年7月1日
新型コロナウイルス対策で「3密を避けよう」「ソーシャルディスタンスを保とう」と言われていますが、介護施設では密接・密集・密着は当たり前で無理なことをどうしようとか議論しても始まりません。
介護施設では「恐れるな、備えよ。」です
まずは新型コロナウイルスの基本的な情報から専門的な情報、他施設などからとあらゆる情報を集めて備えましょう。
情報が多ければ多いほどPDCAが効果的に回せます。
そして職員を守る姿勢を絶対に崩さないことです。
介護施設ではご利用者を守るため、職員の業務が組み立てられています。
そこには「職員を守る」ことが二の次に考えられていることが多いのです。
多忙な業務中に今まで以上に感染対策の事を考えなければならず、負担が増して職員の中には考えることをあきらめる方も出てくるでしょう。
ウィルスはそこを攻撃してきます。
十分な備えができていて、職員自身が守られている事によって気持ちに余裕が生まれ、その職場に応じた対策方法が現場サイドで考えられて意見が出やすくなります。
換気、手洗い、うがい、洗顔、消毒などを盛り込んだ職員を守るための業務の組み立てを行なってください。
職員を守ることができれば自ずとご利用者も守れます。
よく介助方法で職員間の意見が食い違うという話を聞きます。
管理者はこれらを全て吸い上げ、今までダメと思われていた介助方法からヒントを得て、手順の多さ、しんどさを軽減させる業務を考え、気持ちに余裕をもたせた「考える介護」に向かうべきです。
今までの介護方法では間に合わなくなってきていることを認識し、第2波に備えるべきです。
最後に、万が一施設内で感染が起これば外部からの厳しい意見や心無い言葉が待ち受けていて、それに対して相当量のエネルギーが必要であることを全職員が肝に銘じておくべきです。
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