コラム
親の介護が必要になって施設見学をする時。(特養)
2019年10月21日 公開 / 2019年11月30日更新
施設見学は施設内のきれいさや設備の充実さを見るだけではダメです。
一番重要なのは職員の人柄が良いかどうかを見極めることです。
施設や設備のことはやろうと思えばどうにでもなりますし、見学者があれば職員はそのつもりで対応したり、声掛けするので参考程度にして下さい。
入所する施設の職員によって、大切な方のこれからの生活が大きく変わり、選び方によっては家族様が安心できるか、後悔するかが決まってきます。
それではどうすれば職員の人柄を見極める事ができるのでしょうか。
まず、費用面や立地条件、施設、設備面で納得したら、職員が忙しい時に職員の様子を見学させて貰って下さい。
例えば、昼食時や夕食時は職員にとって忙しく時間に追われることがあり、その時に普段の職員の人柄が出ることがよくあるからです。
施設側にはこの希望に対して断る理由はありませんので、断るような施設はやめたほうがよいでしょう。
さて、了解を得て食事の風景を見学できれば次の点に注意して観て下さい。
食事前業務の職員の動きや表情を観て余裕のない動きや表情があったり、配膳など声かけせずに無言で業務をこなしていないかを観て下さい。
また、ご利用者が箸やスプーンを落とされることがよくありますので、その際の職員の表情や対応の仕方も可能であれば観て下さい。
食事介助も早いペースでしていないかを観て下さい。
食事用エプロンがズレたままになっていたり、赤ちゃん言葉を使っての食事介助をしていないかも観て下さい。
立って食事介助をしているのは論外です。
職員同士の声掛けに、いらだちが見えたり指示がキツイなどの様子が感じられないかを観て下さい。
食事前後のトイレ誘導や離臥床介助に荒さがないかもチェックできればして下さい。
時折、汚れたり破れのある服で過ごしているご利用者がおられます。
これは家族様やご本人の都合によることがあり、職員の問題とは言い切れませんので時間があれば質問されてもよいでしょう。
最後に施設ケアマネージャーと、密室になりやすい夜間帯の職員の動きなどじっくりと話をして下さい。
前もって突っ込んだ質問ができるように準備しておいたほうがよいでしょう。
たまに一方的に理想論を話されたり、理由もなく忙しそうにされているケアマネージャ-がおられます。
このようなケアマネージャーは介護現場と意思疎通がとれていないことがあるので注意が必要です。
色々と確認しなければならない事が多く、面倒に思われる方もおられるかも判りません、またこの内容をみて選択肢が狭まり判断に困ることがあるかも知れません、しかし大切な方を任せなければならないのでそこは慎重にするべきです。
これらを観て一度持って帰り、検討してもよいと思います。
全てを観る必要はありませんがこのような気持ちで、様々な施設を見学していると色々と判ってくるものです。
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