マイベストプロ長崎
埜中紀郎

石に花を咲かせるように歴史と精神を彫る石彫工のプロ

埜中紀郎(のなかとしろう) / 石職人

有限会社のなか石材

埜中紀郎プロのご紹介

これからの時代にマッチするお墓や石碑を多彩に提案(2/3)

灯籠やつくばいが配された店頭の庭園モデル。

確かな技をベースに長崎ならではの石文化を伝承

 埜中さんは、4人兄弟の次男です。家業を継ぐつもりはなく、東京の大学に進み、35歳までサラリーマン生活をしていました。しかし、学生時代に読んだ詩人・草野心平の石をテーマにした詩やエッセイから受けた感銘の記憶が忘れられず、石を扱う仕事をしたいとUターンを決意したそうです。石を彫る技術は、父の賢一郎さんにすべて教わりました。当時電動工具はなく、砥石でひたすら磨く根気のいる作業も経験。墓石の戒名や家紋、記念碑などは、先端の尖った鋼製の鏨(たがね)をハンマーで叩いて彫り込んでいき、文字に合わせて大小10種類の鏨を使い分けます。現在は機械彫りですが、彫る深さと文字の太さを同じにすることで立体感が生まれるのだとか。彫った文字には、変色が少なく、長持ちする金沢産の純金箔を塗布。糊の役目をする下地を塗り、乾くか乾かないかの絶妙のタイミングで、金箔を筆で押さえながら貼っていきます。下地の乾き具合が金の光沢を左右するため、職人の経験と勘が問われるそうです。「文字に金箔を貼るのは、もともとは中国の墓様式です。長崎で暮らす中国の人達の風習を取り入れたもので、中国文化が浸透している長崎ならではの伝統でもあります。手掛けた墓石や記念碑が100年、200年と残ることにやりがいを感じますね」。国家検定1級石工技能士の資格も有する埜中さん。石に対する造詣は深く、石造美術をテーマにしたエッセイの執筆や講演など、さまざまな活動も行っています。

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