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辻麻友

戦略的なIT活用で企業力を高めるコンサルティングのプロ

辻麻友(つじまゆ) / ITコーディネータ

辻ICT総合利活用研究所

コラム

Amazon Flexなどの軽貨物事業における注意点

2022年11月12日

テーマ:創業

コラムカテゴリ:ビジネス

初めまして。所長の辻です。
マイベストプロへの最初の投稿は多分、今、長野市、千曲市あたりで話題になっているAmazon Flexを中心とした軽貨物事業における注意点についてお話しできればと思います。

Amazon Flexの謳い文句は「あなたの仕事にもプライベートにも、もっと充実を」と言っておりますが、この言葉だけで釣られると大変なことになりますのでご注意ください。

似た様な事例としてはUber Eatsですがこちらも宣伝文句として「自転車や原付バイクなどで注文者の元に料理をお届けする Uber Eats 配達パートナー。アプリをオンラインにするだけで好きな時に稼働でき、好きな時にお金を稼ぐことが可能です。」と言っております。

どちらも共通点を感じませんか?もう少し見ていきたいと思います。

Amazon Flexの宣伝文句の中にこんな文章も

Amazon Flexは、働く日も働く時間も自分で決める、新しい自由な働き方。

仕事とプライベートにメリハリをつけて、空いた時間で家族や友人と過ごしたり、趣味に打ち込んだり。これまでは難しかったフレキシブルな時間の使い方もできるようになります。

また、Amazonからの直接業務委託なので、仲介手数料は発生しません。

個人事業主として働いた分だけしっかり報酬が得られるので、業務量に見合った対価にきっと納得して続けられるはずです。


そうなんです、Amazon Flexは個人事業主になると言うことなのです。
所謂サラリーマン(従業員)の場合は給与は毎月決まった額支払われますが、個人事業主の場合は稼働日数に応じて支払いが変わってきます。ここについては後ほど触れたいと思います。

他にもこんな文章が

誰でも、はじめられる。気軽に、はじめられる。

必要なものは、スマートフォンと普通運転免許と任意保険※と黒ナンバーの軽貨物車だけ。Amazon Flexのアプリから登録すれば、面接無しですぐに稼働することができます。


気軽と書かれていますが、最も問題になるポイントとして
・黒ナンバーの取得
・業務用任意保険
です。黒ナンバー取得は自分でやれば1500円程度で済みますが、基本的には行政書士などにお願いした方が間違いはないと思います。その代わりは費用相場は2〜4万円と言われています。
もちろん軽貨物車両も用意しなくてはいけませんし、かなりの初期投資がかかります。
あと、基本的に軽貨物事業となりますので貨物保険に入ることもお勧めしております。
理由はAmazon Flexに書かれている対物保険1億円以上ですが、これは事故が起きた場合、積まれていた荷物を全額補償すると言うわけではなく、過失割合に応じて支払われます。逆に言えば貨物保険がない場合は事故は絶対に起こしてはならないと言うことになります。これに対して貨物保険は積荷がすべてダメになってしまったという場合に、その損害をカバーしてくれます。また、車両への荷物の積み込みの際に荷物が破損したといった場合や、荷物の配送に関わる作業中に、第三者に怪我を負わせてしまったというような場合にも適用されます。つまり軽貨物事業を行う場合はほぼ必須の保険とも言えます。
何を申し上げたいかと言うと、個人事業主なので何かあった場合は全て事業主の責任になるのです。従業員であれば会社が守ってくれますが、個人事業主は全て自分でカバーしなければなりません。

そして最大のポイントである報酬ですが

報酬は週払い※。働いた分だけ、しっかり報酬が得られます。

5時間程度の1ブロック9,000円(税込)×1日2ブロック×22日=396,000円
(長野県の場合)

報酬と書かれていますが、これは言い方を変えると売上高になります。
売上高=収入ではありません。
よくある質問の中にも書かれていますが

走行、駐車、通行料にかかった費用の支払いを受けられますか?

いいえ、走行距離、駐車、通行料金にかかった費用は支払われません。個人事業主として自費で支払うことになります。

売り上げた報酬から各種費用や税金を支払った後が利益となります。
従業員の時は色々差し引かれた後の金額が手取りとして毎月支払われますが、事業主の場合は上記の費用の他に
・保険代(任意保険、貨物保険)
・燃料費(ガソリン代)
・メンテナンス代(オイル交換、タイヤ代、車検など)
・リースの場合はリース代
・借入を起こして購入した場合は借入金の返済と利息
・国民健康保険
・国民年金
・税金など
様々な費用を自己負担で行わなければなりません。
ちなみに保険代が結構バカになりません。黒ナンバーですので営業用保険に切り替えないといけないのでかなり高くなります(理由:事故に遭う確率が高くなるため)
となると報酬が40万円前後として、上記の諸々の費用を払ったらどうでしょう。多分半額まではいかなくとも、結構想定の収入よりも下がると思われます。

他にも問題点として
・インボイス登録=課税事業者になるよう、圧力が掛かる
→消費税を払うことになる(長くなるのでこちらに関しては)
・先にも挙げた通り、全責任は事業者のものとなる
・病気などで休んだ場合は売り上げは0となる
・確定申告を行う必要が発生する
など、事業者になると従業員時代には考えられない様な問題や責任を抱えることになります。

確かにある程度揃っている方にとっては手軽かもしれませんが、実際には結構色々手間がかかりますし、初期投資も決して馬鹿になりません。
もし、軽貨物事業を行おうと思っているのであればこれらのデメリットも踏まえて今一度よく考えてから参加された方が宜しいかと思います。

同じ軽貨物であればまだ、赤帽の方が良いかと思います。
赤帽は組合ですので、サポート体制が整っていますが、Amazon Flexだと自分で色々準備しなければなりません。

何よりも事業者となりますので、自分を守るための対策も行う必要があります。
具体的には小規模企業共済や国民年金基金などの上積みの年金対策も検討する必要があります。

これらも踏まえて検討していただければと思います。
これから当研究所は創業支援も行っておりますので、一度ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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