まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ信州
藤澤眞司

太陽熱温水器を暮らしに活かす自然エネルギーのプロ

藤澤眞司(ふじさわしんじ)

株式会社 日本ソーラーシステム長野

お電話での
お問い合わせ
0266-56-3177

コラム

バルコニーの手すりを利用したマンション用の太陽熱温水器

太陽熱温水器は、基本的に集熱部や集熱部と貯水槽を屋根に設置します。従って戸建以外のマンションや集合住宅にお住まいの場合、設置が困難であるため、太陽熱温水器の利用をあきらめてしまっている方も多いと思います。

ベランダに設置するにしても、広さの問題や、手すりによって集熱を遮ってしまうといったことで、仮に設置したとしてもほとんど役に立たないといった場合もあります。

そこで今回はマンションや集合住宅でも太陽熱温水器を利用できるようにということで、東京ガスが矢崎総業、三協立山アルミ、リンナイ、ガスターと共同で「集合住宅用太陽熱利用給湯システム」が開発し、2012年2月に商品化された「ソラモ」をご紹介します。

貯水槽もスリムで狭いベランダでの設置も問題なし

「ソラモ」は、強制循環式の太陽熱温水器で熱媒には不凍液を使用しています。貯水槽の容量は約90~100L。大きさは高さ190cm、横48cm、奥行き65cmのスリムタイプで、幅の狭いベランダであっても設置は困難ではありません。

集熱部は約3㎡(1㎡のパネル3枚)となっていて、これを手すり部分に設置します。循環用のポンプは太陽電池で駆動するため、電気代はほぼかかりません。また補助熱源機として貯水槽にエコジョーズが併設されていて、集熱量が足りないときにはこちらで加熱ができるようになっています。

太陽高度が低い冬場こそ力を発揮する「ソラモ」

一般的に太陽熱温水器の集熱部が一番、太陽の熱を集めやすい角度は30°から45°と言われています。しかし「ソラモ」は集熱部を手すりに設置するため、角度は90°となってしまいます。これで集熱に問題はないのでしょうか?

実は30°から45°という角度は年間を通し、平均的に集熱しやすい角度です。これを冬場に限定していうのであれば、夏場に比べて太陽高度が低くなるため、角度はより急な方が集熱効果が高いのです。つまり90°という「ソラモ」の集熱部の角度は、一番、太陽熱温水器のニーズが高い冬場に、より熱を集められる角度であるということになります。

「ソラモ」は用途に合わせて2種類

「ソラモ」のバルコニー設置型は、超高層建物対応と太陽熱床暖房対応の2種類が用意されています。集熱部の大きさは同じで、貯水槽の容量が超高層建物対応は約90L。太陽熱床暖房対応が約100Lとなっています。

一般的な太陽熱温水器の貯水槽の容量(約150~250L)に比べると少し容量が少ないことと、価格が一式で80万円以上と高額であるという問題はありますが、今までマンションや集合住宅に住んでいて太陽熱温水器を使いたくても使えなかったという方にとっては、地球環境の保護や省エネという面では、おすすめできる商品の一つではあります。

マンションや集合住宅にお住まいで、太陽熱温水器に興味がある方は、ご検討されてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたプロ

藤澤眞司

藤澤眞司(ふじさわしんじ)

藤澤眞司プロのその他のコンテンツ

Share

藤澤眞司プロのその他のコンテンツ