レッスンを通して技術だけでなく、心身ともに鍛える（1/3）

メンタルトレーニングを取り入れた練習で、生徒のポテンシャルを引き出す

　「特定非営利活動法人ミンピーベーサーバドミントンアカデミー」は、長野県の松本市、塩尻市、千曲市、上田市、茅野市、諏訪市にある小学校の体育館でレッスンを行なっているバドミントンスクールです。ヘッドコーチを務める岩垂潤さんは、高校ではインターハイ、大学ではインターカレッジ、社会人では国体に出場したことのある実績の持ち主。スクールは主に4歳から高校生までが対象で、周辺地域だけでなく県内の離れたところから通っている生徒もいます。

「レッスンでは必ず目標を立ててもらい、いつまでに達成するかを決めるようにしています。目標があれば上達スピードにもいい変化が現れるものです。その目標達成のために、どういうプロセスを踏めばいいのかを教えるのが私の役目。きちんとヒアリングをし、各々の目標に合わせた方法を指導するように心がけています。また、当スクールでは『素直で明るく元気に』という言葉を理念に掲げ、バドミントンを通して人としても成長できるようになることを大切にしています」

　同スクールでは、バドミントンのレッスン以外にもメンタルトレーニングを実施。メンタルトレーニングはプロスポーツ選手の練習や企業の研修にも取り入れられているトレーニングの一種で、どんな状況下でも自分のポテンシャルを発揮できるようになることを目的としています。

「メンタルトレーニングを取り入れてから、全国でもベスト4に入る選手が出てジュニアナショナル候補に選出される等、その効果を実感しています。練習や試合で落ち込む場面があったとしても、それをどう意味づけて解釈するかで心持ちは変わりますよね。何が起こっても受け入れ、プラスに捉えられる考え方を育んでいく。それはバドミントンに限らず、社会に出たときにも必要になるスキルだと思います」

　なお、メンタルトレーニングは子どもだけでなく、保護者や指導者も受けることが可能。保護者向けには、子どもと接するときにどんな言葉をかければいいかなど、子育てに役立つ講座もあります。