アロマの楽しさを伝え、心と体を健康に（1/3）

解剖生理学をもとにしたアロマトリートメント

　長野県にある「アロマテラピーサロン木乃香」を運営する高山あゆみさんは、アロマの楽しさを多くの人に伝え、共有したいとの思いで、アロマセラピストとして活動しています。

　解剖生理学に基づき、香りが良い作用を及ぼすことを伝える専門家として、アロマトリートメントを行います。主な顧客は40〜60代の女性が中心で、リラックスしたい方、体と心のバランスを保ちたい方などさまざまです。

「香りを嗅いだ際、脳に直接働きかける作用が及ぼす影響力に重点を置き、その方が一番心地よいと感じる香りを作ることを大切にしています。施術は、押し揉みのような力を加えるものではなく、心地よい圧を適切なスピードで加え、筋肉を温めていくタッチングによるトリートメントです。そうすることで『幸せホルモン』と呼ばれるオキシトシンが分泌されるといわれています」

　当サロンでは、日本産のアロマを取り扱っているのも特徴です。長野県は森林が多く、自然の中でいろんな香りが生まれる地域でもあるので、高山さん自身、環境保全や地元に貢献するための活動にも積極的に取り組んでいます。地域のイベント「木育フェスティバルイン信州しおじり」では、日本産のアロマを森林保全や環境保全の観点から紹介されました。

「そもそもアロマは自分の身を守るために、それぞれの土地の環境にあわせて植物が自ら作り出しているものなんです。そうなると、海外のアロマよりも、日本の環境と気候で育った木や植物からとれたアロマのほうが私たちの心と体に合っていると思いますよね」

＜次ページへ続く＞

【次ページ】楽しみながら健康に導くアロマの魅力

次のページへ