清水斐プロのご紹介
漠然とした不安”の“漠然”を明確にして解決、「使える金額」と「貯める金額」をはっきりさせます(1/3)
「常識」や「先入観」に惑わされない選択が大切
長野県佐久市でファイナンシャルプランナー(FP)として相談業務を行う清水斐さんが、お金の問題に関心を持つようになったきっかけは、自身の年金だったそうです。
「20代後半の頃、将来どのくらい年金がもらえるか気になって、それを職場の雑談の中で話したら、上司に『若い女性がそんなこと考える必要ないでしょ』と言われたんです。それで周囲の人は将来のお金のことを意外と気にしていないのだと分かったのですが、やはり、考えたほうがいいですよね」
まずは専門知識を得ようと、FPの資格取得をめざすことにした清水さん。せっかく資格を取るなら職業にしようと考えて、FPとして仕事をしながら資格取得のできる職場に転職、相談業務に携わりながら資格を取得しました。その後、結婚して長野に転居したことを機に独立し、現在は佐久・上田を中心に地域に密着したサポートを行っています。
相談に訪れる方は、「まじめに、愚直にお金をためようと考えている人が多い」と清水さんはいいます。
「まじめにやることはもちろん大切ですが、NISAやiDeCoなどの制度や仕組みについて知り、上手に活用することも大切です。例えば『投資は怖いからやらない』とおっしゃる方は、先入観でそう思っていることが多いので、投資とはどういうものか、どのくらいのリスクがあって、そのリスクをどう受け止めるのかをしっかり説明します。一方で安全に見える定期預金も、物価が上昇すれば実質的に目減りしてしまう可能性がありますし、銀行破綻の可能性も考えられます。リスクをとるならどっちが良いかを選んでいただくために、情報をお伝えしています」
保険に関しても、「社会人になったら保険に入らないといけないもの」と考えて、必要以上に入っている人が少なくないとのこと。見直しを行うことで、毎月の支払額が3万円から1万円以下に削減できるケースもあるそうです。
「生き方はそれぞれ違いますし、何か起きたときのリスクヘッジの方法もいろいろあるので、“みんなこのくらいやっている”という常識に惑わされないことが大切ですよ」
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