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iDeCo、向いてる人と向いていない人は?

2017年7月27日

テーマ:税制

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: iDeCo退職 手続き退職金制度 導入

今年になってほぼ全ての年金加入者が加入できるようになったiDeCo(個人型確定拠出年金)。
この名称を聞く機会も増えてきたのではないでしょうか。


簡単に言うと

◆60歳以降に使える資産を専用口座で毎月積立をする
◆やればやる分、節税になる

という制度です。

特徴などは色々なところに記載があるのでそちらをご参照いただくとして、
本コラムではiDeCoに向いている人・向かない人をお伝えしたいと思います。


iDeCoに向かない人は?


先ずは向かない(加入しても損する可能性がある、または他に良い制度がある)人から。

・専業主婦/扶養の範囲内でお勤めの方
 iDeCoの一番大きな所得控除の恩恵を受けられず、手数料などのデメリットだけが残りがちです。
 運用益の非課税はありますがNISAは同じく運用益非課税+口座管理手数料など掛かりません。
 来年からは積立NISAがありますしそちらの方が融通が利くのではないでしょうか。

・将来的に上の条件に当てはまる可能性が高い方
 iDeCoは始めてしまうと基本的に60歳まで続けなければいけません。
 積立を停止することはできても口座管理手数料が発生し続けます。
 積み立てる期間が短い可能性が高い方はiDeCoは導入しない方が無難です。

・50歳以降で毎月大きな金額を積立しない方
 iDeCoの積立期間は就業状態に関わらず60歳まで。
 しかも基本的に加入期間が10年必要なので50代で始める方は受取り開始できる年齢が
 60歳よりも後になることもあります。
 ただし、積立可能額満額かそれに近いくらいの金額を毎月積立できる場合は
 所得控除の恩恵でメリットが大きくなることも。
 注意は必要ですが最終的にはバランスを見て判断してください。



iDeCoに向いている人・注意が必要な人は?


向いている方は上に当てはまらない全ての方です。
ただし、下記の方は向いてはいますが注意が必要です。

・お子さんの教育費や住宅資金といった直近のライフイベントで貯蓄を使いきりそうな方
 勿論、老後のための資金準備は早いうちからはじめたほうが良いです。
 が、老後資金を準備しすぎて直近に必要なお金が用意できなくなっては意味がありません。
 iDeCoの専用口座に資金はあっても60歳まで使えません。
 ライフイベントとその必要資金を考えて、始めてください。

・毎月積立額5,000円で元本確保型の商品での運用を考えている方
 所得控除の恩恵だけではご自身の税率・金融機関によってはマイナスになりかねません。
 折角なのでリスク性商品での運用をおススメしたいところではありますが
 リスクは絶対無理!という方は金融機関選びにご注意ください。


特に使って欲しい人はこちら!


更に、こちらに当てはまる方は直ぐにでも始めていただきたいという方です。

・お勤め先に退職金制度がない方
・60歳以下での早期リタイアを予定されている方
・厚生年金がない方・少ない方
・独身でのライフプランをお考えの方
・定常的に毎月貯蓄ができていない方

こちらの方々は老後資金が不足しがちな方です。
できれば早めの準備をおススメしますし
準備をするなら税制メリットがあるiDeCoを是非取り入れてください!


税金


皆さん、当てはまるものはあったでしょうか。
せっかくお得な税制優遇のある仕組みです。
上手く利用していきましょう。

この記事を書いたプロ

清水斐

明確なプラン作成と無理のない提案でお金の不安を解消するFP

清水斐(FP事務所f-design)

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