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コラム

歯周病は完治するか?

2015年8月13日

歯周治療を行い口腔内の歯周病菌の数が減少してくると、「歯ぐきからの出血が止まる」、「歯周ポケットは浅くなって歯ぐきが引き締まる」などの歯周組織(歯ぐき)の改善がみられます。しかしこれは歯周病菌と歯周組織との共生関係を取り戻しただけで、歯周病菌が口腔内から完全に駆除されたわけではありません。口腔常在菌である歯周病菌は完全に駆除することはできないのです。生き残った歯周病菌は歯垢(プラークまたはバイオフィルム)や歯周組織内に潜伏し歯周病の再発を狙います。歯周病の一番の原因である歯周病菌を完全に駆除できないということは歯周病は完治しません。

では、どうして歯周病菌は完全に駆除できないのでしょうか?
理由その①:歯垢(プラーク、バイオフィルム)の存在
歯垢は、取り除いても3日程たつと歯周病原生を発揮しだし、さらに成熟していきます。歯垢は細菌が産生する接着性・粘着性に富み、不水溶性の有機質で囲まれた頑固な要塞です。歯周病菌はその中で増殖し、歯垢の厚さと密度を増加させ、外部からの攻撃に対して強固にすると共に内部は嫌気性(酸素が届かない状態)が増し、歯周病菌が繁殖するのに適した環境を作っていきます。歯垢の中には免疫細胞はもちろん、抗生物質や殺菌液(うがい薬など)もほとんど侵入できません。ですから、抗生物質や殺菌液で洗浄やうがいをしてもほとんど効果は期待できません。重要なのは機械的に歯垢を破壊すること、つまり丁寧なブラッシング(歯磨き)と歯科医院での定期的なクリーニングです。

理由その②:歯周病菌の細胞内侵入
歯周病菌は歯周組織の細胞内にまで侵入できることが明らかになりました。歯周病菌にとって細胞内に侵入し生息するメリットは、免疫細胞からの攻撃から逃げることができ、適度な温度・水分・嫌気性の保持、さらに細胞内の栄養を利用できる事です。一方、歯周病菌に侵入された細胞は、機能に障害を受け、歯周組織は破壊されていきます。一度侵入した歯周病菌を駆除するのは容易ではありません。

このように歯周病菌を完全に駆除できないので歯周病は完治しません。ですから、症状が落ち着いても油断大敵です。歯周病はたいへん再発しやすいので、歯周病菌と歯周組織の共生のバランスを維持するために定期的なメインテナンス(定期検診)が必要です。

歯周病

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