交通事故の被害者がさらに被害者にならないために（2/3）

交通事故にあって重傷だと思ったら、すぐに弁護士へ連絡を

　「事故後、まずどこの病院に行くのか。それで賠償金額が大きく変わることを知っていただきたい」と語る兒玉さん。人生で初めて交通事故に合う方がほとんどなのですから、病院選びが大切で、それ次第で診断結果に影響があるなんて知らなくて当然…とはいえ、時は待っていてくれません。とにかく、素人ではわからないことばかりの世界なのです。

　後遺症が残りそうな場合、保険会社との交渉が苦痛な場合、相手の提示額が妥当かどうかわからない場合などが、弁護士に依頼するかどうかの目安になります。いずれも事故後、なるべく早く連絡するのがベター。「保険会社は残念なことに、被害者のことを思って賠償金額を出すわけではありません。できるだけお金は出したくないのが本音です。だから交渉巧みに、小額で抑えようとするわけです」

　もしも弁護士にお願いしたいと思ったとき、被害者の方にとって一番心配なのは、恐らく弁護士にお支払いする料金のこと。「当事務所なら、弁護士費用特約が利用できる場合を除き、着手金は0円です。成功報酬はもちろんいただきますが、金額で考えれば示談で小額しかもらえないよりも、何らか行動を起こしてきちんとした金額の保険金をいただいた方がいいと思います。何のアクションせずに数十万も数百万円も損された方がほとんどですから」と現状を語ってくれました。

　兒玉総合法律事務所では、成功報酬の何％ではなく、相手の提示額と実際に弁護士が入って獲得した賠償金の「差額の30％」(税別)が価格設定。差額が出たときのみ報酬金が発生するので、もしもいい加減な仕事をしたら報酬金が生じない可能性もあると言います。

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