「変わりたい」「自分らしく生きたい」。頼れる女性の味方として、その思いを形にするお手伝いを（3/3）

自分の人生の責任は自分にある。それに気づけたから幸せな今がある

　双子の男の子を育てながら、多くの女性の後押しをしている山元さんですが、自身も同じようにたくさんの葛藤や悩みを抱えてきたそうです。

　「自身の病気や親の介護、仕事に集中できないことも、店舗運営がなかなか軌道に乗らないことも、全て他人や環境のせいにしていました」。なぜ？どうして？ともがき苦しむなかで感じたのは、「自分の人生の責任は自分にあるんだということ。別の角度から見れば『これはチャンスなのかもしれない』と言い聞かせて、勇気を奮い立たせました」。

　どん底からはい上がった経験があるからこそ、思うに任せない女性の気持ちがよくわかるといいます。「私もずっとこじらせていましたから。いろんな悩みに共感できるし、偽りのない言葉を伝えることができます。それが、私の強みなのかなと考えています」。

　日々、人生に迷う女性に向き合う山元さんにとって、一番うれしかったのは、「私も幸代さんみたいになりたい」と言われたこと。「ずいぶん遠回りをしてきたけれど、私も誰かに認めてもらえる生き方ができているんだと胸が熱くなりました。これからも、自分自身に誇りを持ち、自分の人生を自分らしく楽しむ女性を増やしていきたいですね」。

　あきらめず、ためらわず、自分にうそをつかず。簡単なことではありませんが、「すべては心のあり方次第」と励ます山元さん。今の自分を変えたいという女性たちのよき理解者となってくれることでしょう。

（取材年月：2021年6月）

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