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鈴木均

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鈴木均(すずきひとし)

株式会社メルサ

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コラム

エムアンドエー駆け込み寺No15 売却後の社長の居場所

2020年2月15日 公開 / 2020年2月25日更新

テーマ:経営者のアフターḾ&A

コラムカテゴリ:ビジネス

中小企業経営者にとってのM&Aは、優良企業だけが成しえる経営戦略と言っても過言ではないかもしれません。多くの人が勘違いしていますが、M&Aは破綻間近の再生のための手段ではありません。

M&A成約は優良企業の証となるのです。

売却前の優良企業経営者は、業界の会合や、地域の企業で構成する商工会議所や、税務署関連の法人会他、地域の名士として様々な会合や交流会に勤しんでいるはずです。しかし売却後は、その活動の主体は買収側の社長へと移行して行きます。売却後は相談役や顧問として残ることも可能ですが、いつまで続くのでしょうか。さらに、社長の座を降りた元社長の、売却した会社での居心地は快適でしょうか。

私は引継ぎのため、売却後顧問として6ケ月間残留する契約を結びました。

しかしながら、正直ながら、その居心地は快適なものではありませんでした。譲渡先企業の待遇が悪かったというものではありません。売却し社長の座を退いたという精神的な負い目があったのです。しかし、私は、売却と同時に、売却した会社とは別の地でネクストビジネス(第2創業)の準備に入り、別会社設立を進めていましたので、息抜きの場があり、精神的負担という息苦しさから解放されました。

売却のアドバイスとして、売却後の経営に従事することができる、という事を説いている書に出会うことがあります。間違いではありませんが、経営の支配権は売却側社長から、譲受社長に移行している訳ですから、様々な不自由さは否めません。

同族中小企業のオーナー経営は、良きにせよ悪しきにせよ、オーナー経営者のワンマン的なリーダーシップで成立しているケースが多いものです。売却後は、ワンマン的なリーダーシップから決別しなければなりません。このことは、意外と苦痛な行動様式となるかもしれません。

私は売却決断時、このことを想定し、引継ぎに必要な期間として6ケ月の顧問契約に留まり、第2創業の道を選んだのです。


※マイベストプロ宮城での「エムアンドエー駆け込み寺」投稿は
 毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日を予定しています。
 これ以外にも「番外編」として不定期の投稿もありますのでご笑読下さい。

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