まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ宮城
栗栖隆

相続・離婚のトラブルを未然に防ぐプロ

栗栖隆(くりすたかし)

栗栖行政書士事務所

コラム

遺言書の重要性②~内縁の妻へ感謝を伝えるための遺言~

遺言

2017年12月10日

今回も,遺言書を作成しておくべきであった一つの事例を紹介します。

 商売をしている甲は,先妻を早くに病気で亡くした後,子供もなく一人暮らしを続けていましたが,知人の紹介もあって乙と知り合い,その後交際を続け,双方の親族も了解の上で婚姻を前提に同居して一緒に生活を始めました。甲と乙は,婚姻届はそのうちに提出しようと考えていましたが,日々の仕事や生活に忙殺され,すっかり忘れていました。

 甲や乙の親族,近隣の人たちは,甲と乙が法律的にも夫婦となって同居生活をしているものと見ていました。

 このような生活が十数年続いていたところ,たまたま受診した集団検診で甲に癌が発見され,医師からは既に余命半年余りの末期癌とのことでした。乙は,甲が死亡するまで,入院した甲の看病やそれまで甲が主となって行ってきた商売の継続等,多忙な日々を過ごしてきました。

 この事例の場合,乙は,婚姻している妻と全く変わりない生活を続けてきていますが,婚姻届を提出しいないので,いわゆる「内縁の妻」ということになります。内縁の妻は,民法上の配偶者とはいえないので,甲の相続に関しては配偶者としての相続権はないことになり,甲の遺産相続はできないことになります。

 このような場合,たとえ婚姻届が提出されていなくても,甲が,その遺産を乙に遺贈する旨の遺言を残していれば,乙のこれまでの労苦に報いることは十分に出来たであろうし,甲の遺産も適切に配分されたものと考えられます。

 甲の遺言がなかったことにより,甲の遺産は,甲の兄弟姉妹が相続人となり,その兄弟姉妹が死亡していれば甥姪が相続することになるので,甲や乙が予期しない相続人が甲の遺産を相続するといった事態が起き,商売にも何らかの影響が出ることは避けられないでしょう。

 この事例の場合にも,甲は,遺言を残しておくべきでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
栗栖行政書士事務所
〒981-3122仙台市泉区加茂5-33-1加茂オフィスビル1階
℡022-378-2855 Fax022-725-3126
メールkurisu@team-lpc.com
ホームページhttp://kurisu.starfree.jp/

この記事を書いたプロ

栗栖隆

栗栖隆(くりすたかし)

栗栖隆プロのその他のコンテンツ

Share

栗栖隆プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
022-378-2855

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

栗栖隆

栗栖行政書士事務所

担当栗栖隆(くりすたかし)

地図・アクセス

栗栖隆のソーシャルメディア

facebook
Facebook

栗栖隆のソーシャルメディア

facebook
Facebook

栗栖隆プロのその他のコンテンツ