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星野智祥

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星野智祥(ほしのちしょう) / 医師

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コラム

商いの心

2020年7月14日

テーマ:日々の出来事・雑感

コラムカテゴリ:医療・病院

私が子供の頃、富山の薬売りのおじさんが年に数回、自宅にやってきて薬を売りさばいていたものです。風邪薬はもちろん、修学旅行での「酔い止め」、今は懐かしい「赤チンキ」はよく利用させてもらいました。

そのおじさんとは親しくなり、家族ぐるみのお付き合いをさせてもらい、小学校の頃は富山県のご自宅に遊びにいくのが楽しみでした。

富山の薬商人の歴史は古く、16世紀までさかのぼりますが、江戸時代に藩の保護を受けて発展し、「置き薬商法」といって、まず薬を使ってもらい後から料金を徴収するという商法で全国に販売網を広げていったそうです。

今はすっかり衰退していたと思っていたのですが、数年前、ある田舎で高齢の患者さんのご自宅に訪問診療に伺っていた時のことです。

玄関先で訪問販売の声がしたので、患者さんの奥さん(80歳代の方です)が玄関に出て何やら親しく話を始めました。

帰りがけに確認すると、訪問客というのはなんと富山の薬の行商で、商品箱の中には薬がどっさり入っていました。

何十年ぶりにみる風景に懐かしさを感じながら、訪問診療の最中に風邪薬はもちろん、“生理痛に効く”と記載された鎮痛薬を受け取る奥さんの様子を目の当たりにしておかしさをこらえきれませんでした。

顧客とコミュニケーションを図り、顧客の健康状態やニーズにきめ細かく対応し、信頼を積み重ねてから料金を徴収するという行商プロセスやそれを支えるシステムは今も受け継がれており、自分にとっても大いに参考になることが多いのです。

私は普段、「どんな仕事に従事しているのですか?」と聞かれたとき、「サービス業に従事しています」と答えることが多いのですが、心のこもった“商いの心”を大切にしていきたいと思います。

※ブログ等に記載された内容について、電話による個別の健康相談などは行っておりませんので、ご了承下さるようお願い致します。

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