マイベストプロ宮城
星野智祥

患者さんに寄り添う、在宅医療のプロ

星野智祥(ほしのちしょう) / 医師

仙台在宅支援たいようクリニック

お電話での
お問い合わせ
022-355-2533

コラム

追悼・野村監督

2020年2月14日 公開 / 2020年2月22日更新

テーマ:日々の出来事・雑感

コラムカテゴリ:医療・病院

2月11日未明 楽天イーグルス元監督の野村克也さんがお亡くなりになりました。

居ても立っても居られず、翌日、楽天生命パークスタジアムに設置された献花台に献花し、ご冥福をお祈りしてきました。

スタジアムで献花したのは、星野仙一さんがお亡くなりになった時以来です。

野村さんと言えば、選手として数々の偉大な記録を残された方ですが、当時スーパースターだった長嶋選手や王選手の陰に隠れ、選手時代のことはほとんど記憶がありません。

しかし、野村さんが楽天の監督に就任し、その数々のコメントや、数々の著書に触れる機会が増え、3人のうち、いつの間にか父のような存在として最も親近感を抱いてきました。

野村監督と言えば、ID野球と称される通り、データに基づいた緻密な方というイメージですが、最も力を注いだのが、そのデータを取り扱う選手の人間育成やファンサービスにあったと思います。

また、プロ野球界の中で、考えることと言葉で説明することの重要性をいち早く認識し、数多くの分析、思考、勉学から蓄積されたものを、私たちにもわかりやすい言葉に置き換えて、ユーモアたっぷりに、人間味たっぷりに表現されてきました。

そして、その言葉は、野村門下生として多くの野球指導者を育成し、さらに、野球に関わる以外の数多くの人達の心をも捉え、生きる指針になっています。

おこがましいのですが、ここからは医者目線で話をしたいと思います。

3年ほど前に、妻の沙知代さんがお亡くなりになり、癒えない悲しみから立ち直れずにいる様子や、人の助けを借りながらやっと歩く様子を拝見し、最近の健康状態を心配していました。

野村監督と言えば、ベンチにどっしりと座って采配を振る様子や、試合前に記者と懇談する様子が目に焼き付いていますが、「鶴は千年、亀は万年」というように、普段の生活でも極力無駄な動きをせず、どしっと座っている方が長生きするという「カメの理論」の実践者として知られていました。

おそらく、監督時代の長いホテル住まいによる生活習慣や、監督を退任し、さらに伴侶を失ってから、自宅に閉じこもる時間が増えてしまったのでないかと思います。

現在では、座っている時間が長いほど、歩行速度が遅いほど、寿命が短くなることが明らかとなっており、普段の生活では積極的に体を動かして足の筋力を維持することが勧められています。

少々ぼやきが入ってしまいますが、野村さんには、もっともっと歩いて、もっともっと長い人生を歩んで、もっともっと数多くの言葉を残してほしかったです。

野村監督、本当にお疲れさまでした。

この記事を書いたプロ

星野智祥

患者さんに寄り添う、在宅医療のプロ

星野智祥(仙台在宅支援たいようクリニック)

Share
関連するコラム

星野智祥プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
022-355-2533

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

星野智祥

仙台在宅支援たいようクリニック

担当星野智祥(ほしのちしょう)

地図・アクセス

星野智祥プロのコンテンツ