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左右木健一

世界を舞台に活躍するバレエ指導のプロ

左右木健一(そおきけんいち) / バレエ教師

Soki Ballet International

コラム

大人バレエお悩み相談 5「焦りは禁物」

2021年12月8日

テーマ:大人バレエ

コラムカテゴリ:スクール・習い事

よくある質問が

「先生に注意されている内容がわからない」

特に大人の生徒さんが悩まれるみたいです。

「もっと強く!」「引き上げて!」と言われて

「何を?どこを?」となるし

「もっと高く脚をあげて!」と言われて

「どこまで?角度は?」となるし

一番厄介なのが


「ちゃんとして!」と言う注意。


どこの?何が?ちゃんとしてないの?

???わかりません???(笑)


しかし、これは全て私のような昭和生まれの世代が注意された内容です。わからないと

「なんでわからないの?察しなさい!」

と怒られるから、自分でひたすら考えてその場を切り抜けていきました。

しかし今は誰かに聞いたらすぐに具体的に答えてくれますから、昔に比べたら天国です。

情報もたくさん、たくさん!ありますし。

しかし大人の方々はSNSをひたすらグルグルとエンドレスにチェックするから、益々わからなくなる、と言う悪循環になるみたいです。

股関節の可動域は決まっているのに、SNSを見たら180度以上開いてるのを見て、焦って無理矢理SNSの真似でストレッチをして痛めたり…

足の可動域も決まっているのに、SNS見たらつま先が床についていてそこを目指して痛めたり…

昭和の頃のほうが、そのような情報がなかったのでとんでもない怪我(別に怪我する必要のない無茶な事)は少なかったのかも知れません。

昭和の注意の仕方にせよ、令和のSNS大量情報発信にせよ、どちらも「極端すぎる」

いずれにしても良いとは言えないですよね。

しかし、根本に見える共通点は

「結果を求めるが故に、地に足がついていない」

と思うのです。

ピルエットをどうしたら回れるか?

それを「1000回根性で回れ」でもなく

手っ取り早く「1日でこんなに回れました」と言うSNSを真似するわけでもなく

「今、出来ることにフォーカスする」

だけで、成長するのだ、と焦らない事が大事だと思うのです。

私も踊っていた頃は、かなり焦っていました。
そうとう短気でしたし、勝気でしたし、生意気だったと思います。まあ20代-30代なんて「大人の反抗期」だったりしますからね。





しかし今、この年齢になり、冷静に物事を見られるようになると

「焦って良い事は、ひとつもない!」

と気付く事が多くなりました。

子供たちだったら

「この年齢までにコンクール入賞」
「この年齢までに留学」

大人の方だったら

「この年齢までにトウシューズ」
「この年齢までに一度は男性とパドドゥ」

と目標を定めるとは思います。しかし、それが上手く行かない時は、一度立ち止まって

「その目標を達成させる以前のスタート地点に立っているか?」

を考えてみるのも良いのかも知れません。

焦らず、焦らず…

そんなに皆さんのバレエは逃げていきませんから。

この記事を書いたプロ

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