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左右木健一

世界を舞台に活躍するバレエ指導のプロ

左右木健一(そおきけんいち) / バレエ教師

Soki Ballet International

コラム

バレエコンクールとは何か?Part 50 「エントリーしたら財産になります」

2021年6月4日

テーマ:バレエコンクール

コラムカテゴリ:スクール・習い事

「コンクール、出場しないとダメなんですか?」


と言うご質問がいまだに寄せられております。

コンクールのコンディションや結果に対して、不平不満を述べる方々も沢山観てきました。

思うようにいかないと、色々言いたくなりますよね?しかし、プロになったら当たり前のことばかりなんです。

「床が悪い」
=海外ツアーで出向く舞台なんて、最悪なコンディションですよ

「スケジュールがコロコロ変わって、調子が狂った」
=スケジュールどころか直前に役を降ろされたり、代役踊らされますよ

「審査員の目がふし穴」
=評論家の批評が「怪しい」というケース、世界中にあります。全然良くない作品でも、何かのチカラにより評価されるときなんか、しょっちゅうあります。

「どうせ賞取る子は初めから決まってる」
=バレエ団で主役踊る子、決まっている場合があります。これも色々なチカラ関係あります。

ですから、プロから見たら、コンクールのネガティブ要素は全部バレエ団に存在してるわけです。ですから、その事実関係が理解できたら、割り切ってエントリーできるのではないでしょうか?

厳しいことを言わせて頂くとしたら、上記に関して不服があるとしたら、その考え方は「アマチュア」です。もちろんコンクールはアマチュアの人たちがエントリーするのが大半ですが、指導者はプロ(のはず)ですから、その辺のネガティブ感情を抱えないように生徒に指導する義務があります。

私がヴァルナ国際バレエコンクールにエントリーしたのはプロになってから9年後の25歳。

ですからコンクールのハプニングなんて「別にたいしたことない」と思っていました。なぜならプロなら当たり前のハプニングが連続していましたから。

「コンクール、出場しないとダメなんですか?」

というご質問…

ダメではないです。

しかし、経験した人にしかわからない喜び、苦しみ、悲しみ、怒り、は体験できないでしょうね。

私自身はコンクールにエントリーして良かった!と思っています。

受賞した事で感動したわけではなく、そこで出会えたご縁(ちなみにヴァルナで楽屋一緒だったのは、対象外でエントリーしていた、現ベルリン国立バレエ学校校長です)滅多に見られないパリ・オペラ座のダンサーたち(エトワールのレティシア・ピュジョルなどもいました)を真近で見られた奇跡、いままで見たことなかったセルジュ・リファール作品(クレールマリー・オスタが踊った「ミラージュ」)を見れたり、ナタリア・マカロワが審査員だったり、頑張ってる日本人の方々と知り合えたり…





エントリーしただけで、私の一生の財産です!

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