津波で私が育ち両親が長年住んだ家が全壊してしまいました。仮設住宅での生活を余儀なくされた両親の為に機能的で体の不自由をカバーしてくれる様な住宅を建てたいと思い、ハウスメーカーを何社もまわりましたが信頼と会話が発展せず予算も規格外とのことで折り合いませんでした。そんな時石巻出身で被災者でもあり、復興の為に国土交通省のスマイルダイヤル検査・相談員として被災地に通う阿部さんを思い出し小さくても親が喜ぶ家の設計を依頼しました。

解体前の被災住宅から思い出のある玄関框を外して見事に再生して頂き以前より輝きを増した状態で新築に組み込んでくれたことは凄かったです。
小さい家ですので収納スペースに限りがあり和室の畳下に収納を作ってくれたり奥の寝室に介護時にトイレが増設しやすく設計してくれたところも感謝しています。
足の悪い母の為に家の中で車椅子がどこでも通れて介護ベットになってもそのまま玄関先まで移動できる導線も確保され21坪しかない空間がウソのようです。

予算も、想いも適えて頂きました。これからもメンテナンスを含め何かとご相談を致しますので長いお付き合いをお願いします。
阿部さんの考えている【　両親の家　】が多くの人に喜ばれるよう願っています。