雄勝　石峰神社

2022年10月15日

テーマ：石に寿（いのち）を

コラムカテゴリ：くらし

コラムキーワード： DIY 、大理石、御影石

先日、お客様からご相談を受けて、石巻は雄勝町へ行って参りました。その名も「石峰神社」「石神社」ともいうそうです。
東日本大震災で甚大な被害を受けた雄勝町。現在は新しく道路も整備されて以前の雄勝町の港とは思えないほど変化がありました。
道の駅「硯上の里」もできて新しいコミュニティーも増えて復興への希望溢れてるようです。
そんな雄勝町の「石神社」の山中に「不動明王」を建立するというミッションです。
現場に着くや否や、不可能ではないか！？そんな想いが。。。

最初の写真の参道からどんどん険しくなっていき、丸太の橋は腐敗していたり、途中傾斜がきつく木の根や山の石が露わになっており
人が歩くのもやっとな状況です。ご神体と呼ばれる大きな石が見られるところまでやっとの思いで登りました。このご神体、1200年も前から崩れずに立ったままの姿でココに鎮座しているのだそう。。凄い石でした。想像できません！何故倒れないのか？想像できません。
そして、「不動明王」を建てたいという場所を見せられた時に、そこは何となく空気が違って見えました。パワースポットとでもいうのでしょうか、空気が違ってました。現在私はこの山中にどうやって400Kgもある石「不動明王」を運び込もうか頭を捻っております。
施主様の長年の思いと、実際に私が感じた空気が違って見えたあの場所まで石を運ぶ。やり遂げたくなったのです。
誰にも見られる事でもない場所に、ひっそりと偉業をやり遂げたくなりました。
これから石屋のベテランさん達に相談して知恵を出し合い、協力を要請しようと考えています。
石屋を創業して以来の超難所である事は間違いありません。原点回帰、昔の石工のようにアナログに切り替えて向き合わなければならないな。そしてこの河北新報でのマイベストコラムでいずれご紹介できればと思います。