コラム
墓石修理のアレコレ
2021年5月20日
新緑の季節を迎え町並みや山々も色付いて来ました。
草むしりに精を出す人もチラホラ見かけますね。
先々月から続く地震により、お墓の修理やお見積り要望などお客様からのご相談は
たくさんあります。
そこで今日はマイベストプロのコラムでも例を挙げながらどのような修理方法があるか
紹介していきたいと思います。
今回の地震では、仙南地区(海寄り)の被害が大きく、仙台近郊は少なかったように思えます。
以下のようなご相談が多々寄せられました。
①倒壊はしないけれど墓石がズレた
②法名碑や灯篭がグラグラ動くようになった
③花立て石や香炉石がぶつかってキズやカケがある
④墓地内の敷石が割れてしまった
⑤石と石の接続部分に隙間ができた
⑥蓋石がズレて納骨堂が開いている
⑦耐震ボルトが入っているのか気になる
⑧水子地蔵やお地蔵様の首が折れてしまっていた
このような状況が仙台近郊の墓地では多いのではないかと感じてます。
それぞれの修理方法を一部紹介していきます
①倒壊はしないけれど墓石がズレた。
A:移動式クレーンで吊り上げ可、再度接着する(場所にもよりますが、約1日の作業)
②法名碑や灯篭がグラグラ動くようになった
A:早急に対処しましょう!倒壊してキズ付いたり隣にご迷惑になる前に再度接着が必要
③花立て石や香炉石がぶつかってキズやカケがある
A:再研磨を依頼、もしくは面取り加工(石の角を斜めの面を取る事でカケなどを無くす)
*石材店さんの工場に持ち込む必要がある作業です。
④墓地内の敷石が割れてしまった
A:割れた部分にもよりますが、部材の交換、張替が必要になります。
(場所にもよりますが約1日の作業)
⑤石と石の接続部に隙間ができた
A:本来であれば施工直しが良いです。日数は状態や場所で異なります
応急処置ならば隙間をモルタルやコーキング材などで埋める。雨水が浸透してしまうと
どんどん隙間が広がっていきます。
⑥蓋石がズレて納骨堂が開いている
A:遺骨が雨水に濡れてしまいます。蓋石を元のいちに戻してもらいましょう。
(約半日の作業)
⑦耐震ボルトが入っているのか気になる
A:接着部分からずれている場合はおそらく入っていません。
接着部分はそのままだけど全体的にズレた場合は耐震ボルトは入っています。
注意)耐震ボルトは古い墓石ですと振動ドリルなどを使用するので後にヒビ割れを
起こす可能性もあります、最寄りの石材店に状態を確認してもらう事をお勧めします。
追) 現代の接着材やボンドは非常に強力にできてますので耐震ボルトの装着をせず石材を
痛ませずにボンドだけで接着するのも一つの方法です。
⑧水子地蔵やお地蔵様の首が折れてしまっている。
A:部材の交換で済みます。在庫品があれば半日から1日の作業
お地蔵様などはやはり首の部分が一番細く作られてるので、最初に首から折れてしまうのが
常です。見た目にも「ゾワっ」としますが自然現象です。
以上8つの項目を作って説明していきましたが、
どれもこれも現時点の時に補修なり修理なりしておく事でのちに大きな工事にならないよう
にする為の事です。
これから雨季も近くなり雨水の浸透は墓石内部や接着部分に非常に大きな影響があります。
小さなうちに直しておくことをお勧め致します。
【例:フロア石のひび割れ】
【例:フロア石のヒビ割れ、の上に貼石工事】所要時間1日作業
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