コラム
沢乙之碑
2019年12月30日 公開 / 2020年9月23日更新
令和元年の最後のブログの締めくくりは「沢乙之碑」を紹介させていただきます。
今年の初めに沢乙うちみ旅館様からご依頼頂きまして、まだ残雪ある初春から石の選定、書の配置、建立者石板、土台の工事、切込みのバランス等
たくさんの工程を踏んで今年の12月3日（大安日）に無事収めさせて頂きました。
先ずはイメージから、作庭される今後の四季折々のイメージを膨らませ石の選定へと移行し、
川崎町より「山を連想させてくれる」良い形をした蔵王油石を施主様が気に入り、石は蔵王油石に決定。
書家の先生に大きさを伝えやすいように、板材、紙を用いて石の大きさを復元し東京へ郵送、
土台となる位置を決めて、所定の背景を崩さぬように路盤になる石へ形同様の切込み作業。
施主の後世に残したいという沢山の想いを込めた一文、作庭にあたった業者の石板をはめ込む為の切込み。
石の背面は自然石が持つ独特な風合いを殺さぬよう、何度となく配置を考慮。
そして彫刻は、書家の持つ筆の強さ、流れ、書の擦れ、を理解しながらの文字彫刻。
素晴らしい仕事が出来ました。その道のプロの方々と協力し合い、施主が込める後世への想いの詰まった「沢乙之碑」が
完成いたしました！！
石材協力：川崎町 佐藤石材
彫刻協力：福島 スガタ彫刻
株式会社 山久
書家 ：東京 小室 成章
デザイン 施工：（有）亀屋石材
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