“プレ承継からポスト承継まで”走り続ける中小企業の納得できる事業承継と承継後の成長戦略を支援（1/3）

事業承継を自身で経験した経営者が中小企業経営者に寄り添う「よろず相談所」

　企業の代表権や、資産や負債、人材といったあらゆるものを含めて後継者に引き継ぐ事業承継。中小企業の経営課題として上位にあると言われています。

　「日々の忙しさに紛れて、『いつかは何とかなるだろう』と後回しにしていませんか？」と問いかけるのは、「事業承継サポートみやぎ」の代表理事・齋藤淳一さん。仙台市泉区の桜のスポットとして知られる長命館公園にほど近い閑静な住宅街に、2020年に事務所を開設。主に、世代交代や人材育成に苦悩する中小企業経営者の支援を行っています。

　「後継者を親族や社内の人材の中で検討しているが、決めかねているという場合、第3の選択肢として、企業を売却・譲渡する『事業承継系M&A』が増えています。どのような方法がよいのか、一緒に考えましょう」

　齋藤さんは、自ら会社を創業した経験から、事業承継の支援だけでなく、経営分析や調査、事業成長戦略策定の指導、新規事業の立ち上げもサポートしています。

　齋藤さんたちの事業承継支援は、後継者候補が決定して完了というわけではありません。
　先代がこれまで築いてきた企業カルチャーと、次世代リーダーが目指す企業の姿を程よく融合し、少しでも理想の形に近づくよう、新体制の組織運営や事業計画の立案といった領域にまで及びます。

　大きな視点で事業承継に向き合う姿勢を、齋藤さん自身「中小企業経営者のよろず相談所、あるいはケースワーカーといったところでしょうか」と称しています。

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