歯周病のBOP率は、糖尿病のHbA1ｃ？！

2014年10月17日公開 / 2014年10月24日更新

テーマ：歯周病

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：歯周病　口臭、歯周病　治療、歯周病　予防

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BOP率は別名「出血率」ともいわれ、「出血した部位数」を「プロービングした部位数」で割ると算出されるデータである。

（プロービングとは、歯周病の検査で、歯科医師あるいは歯科衛生士が、１ｍｍとか２ｍｍとかやっているものです。）

高血圧や糖尿病と違って歯周病の場合、一つの数値で全体を表すのが難しいことが多いが、このBOP率は口腔内全体の炎症の強さを表す数値として有効である。

BOP率はリコール間隔の増減に使える指標である。

プラークコントロールという似たものあるが、来院直前にプラークをうまく落とせる患者さんであれば、ごまかされてしまう。

しかし、いきなり一生懸命ブラッシングをしてもBOP率が急に下がることはない。

つまり、糖尿病の検査データでいうと、プラークスコアが血糖値、BOP率がHbA1c（過去1,2か月の血糖コントロールを示す値）というイメージになる。

・BOP30％以上の患者は20％以下の患者よりも部位数で3.3倍多く付着の喪失を起こした。
（参考文献）
Joss A, et al. J Clin Periodontol,21 (6); 402,1994.

・BOP30％以上の患者は30％未満の患者よりもメインテナンス中に歯を失うリスクは2.2倍。
（参考文献）
Matuliene G, et al. J Clin Periodontol, 35 (8) ; 685,2008.

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