過剰な力で、歯根に病気？！

2013年9月23日

テーマ：歯列矯正

コラムカテゴリ：医療・病院

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・外傷性咬合によって起こる根尖病巣の特徴

主な特徴を以下に列挙してみる。

1）根尖部を最大肥厚部として歯根膜全体の拡大がみられる。

2）感染性の根尖病巣のように根尖を中心に同心円状の透過像を示すことは少ない。

3）歯の動揺はあるが歯周ポケットはない。

4）遊離端欠損に近い鉤歯など過剰な外力が加わっていると予測できる歯に起こる。

5）力が加わった時期より変化が起きる。

6）力が加わっていると思われる歯にすべてみられ、連続して数歯にみられることもある。

7）過剰な力がなくなると消失することがある。

8）セメント質剥離や歯根破折などにつながる場合もある。

9）多くの場合、根尖の透過像は無髄歯に現れるが、ごくまれに生活歯にも現れることがある。

上記のような透過像は難治性で、通常の根管治療で改善することは少ない。

また動揺が大きくなり、数歯に連続して起こることから、根管治療それ自体が難しい状況に追い込まれる。

＊＊＊＊＊
外傷性咬合が生じる場合、その背景には歯列不正の存在があるケースは少なくありません。

（歯列不正があり、いわゆるTCHがあるケースです。）

現在、日本国民は平均で歯磨きを一日に2回程度は行っていると聞きます。

そのような比較的衛生状態が良くても虫歯がそれほど減らないのは、特定の歯に力が集中し、その部位にクラックが入ることに起因する虫歯がなくならないからです。

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