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堀克昌

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堀克昌(ほりかつよし) / 歯科医

堀歯科医院

コラム

堀克昌の入れ歯製作へのアツい想い

2011年7月10日

テーマ:コラム

コラムカテゴリ:医療・病院


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こんにちは
仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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最近入れ歯の新製を希望される方が来院されると、アツい思いがこみ上げます。

『現在使用されている入れ歯よりも、何としても、患者さまにとって使える入れ歯を作りたい!』という気持ちです。

これは入れ歯の中でも、特に総入れ歯について、当てはまる内容です。

というのも、部分入れ歯よりも総入れ歯の方が歯医者の腕が患者さまの評価に直結するからです。

そもそも、部分入れ歯は残っている歯にバネをかけて固定が可能であるので、歯医者あるいは歯科技工士にとっては、それを製作することはそれほど難しい仕事ではありません。

しかも、部分入れ歯に関しては、そこそこのレベルの仕事でも、患者さまの満足が得られてしまうことも多いというのも事実かと思います。

一方、総入れ歯では、一切バネが存在せず、総入れ歯が顎の上に乗ったままで使用するものなので、
舌や頬、口唇の筋肉などの周囲の口腔内の組織と調和しないと、総入れ歯を使いこなしていただけません。

また、入れ歯、特に総入れ歯では、患者さまがお口に入れた瞬間に、出来上がった入れ歯の出来を判断出来てしまうものなので、私たち歯科医師は、一層気合が入るのです。

そういう意味では、歯医者が入れ歯を患者さまのお口にセットする瞬間は、料理人がお客さまに料理をお出しする瞬間に似ています。

すなわち、料理を一口、口に運んだときに、お客さんがその料理について、”旨いのかあるいは不味いか”を瞬時に判断を下してしまう、あの瞬間に似ているということです。

堀歯科医院では、周囲の歯科医院と比較して比較的、歴史が古いということもあり、来院される患者さまの中には総入れ歯の方が少なくありません。

そうなると、私の父である堀広範が患者さまにお作りした入れ歯が、すでに患者さまのお口の中に入っている患者さまが多いというのが、私が日々遭遇している状況です。

そうなると、数年前に父が作製した総入れ歯と、私が今回作製する入れ歯というのは、実はガチンコの勝負をしてことになります。

(25年前や40年前に堀歯科医院で入れ歯を作製されたという方が来院することがあり、驚くこともあります。)

総入れ歯をセットした日の患者さまが笑顔でお帰りになれば、私の勝ち、不満そうな表情であれば、父の勝ちということになります。

複数の入れ歯がある時、人は誰しも使い勝手の良い入れ歯を使うものです。

担当する歯科医師に気を使うことはあっても、しばらくして、その方が一番と思う入れ歯を使うものです。

新製した総入れ歯があまり具合の良いものではなくても、患者さまは何もおっしゃいません。

しかし、実際のところの結果は明らかなのです。

総入れ歯に関しては、これからも周囲の歯科医師あるいは、父とのガチンコ勝負は続きます。

周囲の歯科医師は当然として、実の父とはいえ、私は誰にも負けたくありません。

患者さまにとって、一番の歯科医師となれるように、私は生涯、一歩一歩前進し続けるつもりです。






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