靴を通して、「心地よさ」「快適さ」を提供していきたい。（3/3）

一足の靴から始まる、長いお付き合い。

　「一足購入していただくと、修理に出しに来るついでに、二足目、三足目と購入されていく人もいますよ」。一度、その履き心地を体験することで靴への安心感が生まれ、旅行に履いていったりと、もう手放せなくなるのだとか。「靴を買ったら終わりではなく、私たちは買っていただいてからがスタートだと思っています」。調整や修理でどれだけ関わっていけるかで、そのお客様が快適でいられるかが決まってくると言います。オープン以来、長いお付き合いが続いている常連さんはたくさんいます。

　最近は「靴の選び方」や「足のトラブルの予防」について講演を依頼されることも。「話は30分ぐらいにして、私の場合は“逆質問”してしまうんですよ」。何人かに「足の悩みはありますか？」と質問して、お店でやっている足の計測を実演する。「実際に見てもらったほうがわかりやすいし、興味を示してもらえるでしょ」と大野さん。また、アスリートを指導するスポーツトレーナーにシューズやインソールを提案するなど、念願だったスポーツとの関わりも始まる予定。夢はさらに膨らみます。
　しかし、主軸はあくまでも「足の悩みを抱える人のための靴屋であること」。お勧めした靴によって「気持ちがいい」「楽になった」と喜んでもらえることを一番に考えたいと大野さんは言います。

　来店する際は事前予約がお勧め。時間を気にせず、じっくりと相談ができますよ。

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