出張鑑定・買取は、信頼できる業者選びを！（2/3）

震災で、地元に戻る決意を…

　櫻井さんが、大黒屋のフランチャイズオーナーになったのは、2012年のこと。それまでは、大黒屋本社社員、フランチャイズ事業部の課長として活躍していました。「恥ずかしい話ですが、僕の家は貧乏でした。親が連帯保証人になって、他人の借金を背負うはめになってしまったからです。この貧しさから抜け出すためには、勉強するしかないと思い、一浪の末、明治大学に進学しました。就職先の選択肢はたくさんありましたが、歯車で終わりたくないというのがありましたので、私が活躍できる会社に行こう、と。幸い、貧しかったおかげで、ブランド品や高級貴金属に触れる機会がなかったため（笑）、先入観なく鑑定を学ぶことができました。だから、社内での出世も同期よりは早かったんだと思います」。　
順調にキャリアを積み重ねていった櫻井さんですが、なぜ独立を果たしたのでしょうか？　「私の母は、地元岩沼でデイサービスの会社を経営しているのですが、震災で自宅から何からすべてを失ってしまったんです。私ひとり東京でのうのうと暮らしているわけにもいかないと思い、家業を手伝いながら何かできることを…と、仙台でのフランチャイズを願い出たところ、了承してもらいました」。300万でスタートした櫻井さんの事業は、「利益率を下げて、回転率を上げる」方法で、1年で年商3億に。2店舗を構える現在の年商は4億5千万円になりました。

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