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中村淳二

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コラム

無垢材の強度は時間とともに増していく

無垢材の健康住宅

2018年6月13日

みなさんが家を建てるときに重視するポイントは何でしょうか?

デザイン、住みやすさ、安全性・・・いろいろあると思いますが、構造材を選ぶのも大切なポイントです。

構造材は人間でいうと骨格に当たり、耐久性や強度を左右する大切な部分です。木造住宅の場合は無垢材か集成材かの選択肢があります。さて、強度が高いのはどちらでしょうか?

無垢材と集成材、強度が強いのはどっち?

無垢材とは山で伐採した自然の木を用途に合わせて製材したものです。集成材は2㎝ほどの板を集めて接着剤で接着したものです。

いろいろな考え方があると思いますが、無垢の木というのは天然の木ですので個体差があります。

材質の優れた無垢材は素晴らしいですし、十分に乾燥させることも大切です。さらに適材適所に使うことのできる熟練の大工さんの目利きも必要です。

一方集成材は扱いやすく、どれを選んでも品質、強度は安定しています。一般的に初期の強度は集成材が強いとされていますが、無垢材はだんだん強くなるという特性を持っています。

集成材と比較した無垢材の強度

昔の日本家屋といえば、無垢材でできていました。そして築100年、200年という木造建築は現存しており、無垢材の強さを物語っています。

しかし、現在は無垢材ではなく集成材を使うハウスメーカーや工務店が少なくありません。これは決して集成材のほうが優れているからということではありません。

ハウスメーカーや研究機関のデータによると、集成材のほうが1.4倍ほど強度が高いとされています。無垢材のようにねじれや反りなどの変形も少ないので、集成材のほうが優れているように思われます。

木造住宅を謳うハウスメーカーでも、集成材を使った仕様のものが多くみられます。

ポイントは乾燥の度合い

しかし、木材の品質を決めるのは、その木自体の材質によるのはもちろんのことですが、乾燥の度合いも非常に重要な要素です。

切り出したばかりの木材は、多くの水分を含んでおり生材と呼ばれる状態です。含水率が高い木は、水分が抜けていく過程で割れや反り、縮みといった変形が起こります。そのため、十分乾燥していない木を使って家を建てると、不具合が起こってしまいます。

家を建てる場合、フローリングなどの内装に使う場合は含水率15%程度、構造に使用される木材は20~25%程度とされています。ここまで乾燥させた木を使うと、変形することはほとんどありません。

乾燥材は、含水率が30%を下回ることから安定した強度を発揮するようになります。

たとえばヒノキを例にとると、伐採されてからどんどん強度は増していき、一番強くなるのが200年から300年後だということがわかっています。

最初に述べたように、実際、築100年、200年という木造建築は世界中に現存していますし、法隆寺は建立されてから1300年という長い年月が経っています。

ヒノキは伐採してから200年の間は、強度は増していき、その後は徐々に落ちて行きます。

法隆寺のヒノキは、1300年経った現在の強度が、伐採した時と同じ強度なのです。つまり、最初の200年で上昇した強度が、千年以上かけてゆっくりと落ちてきて、それでもなお伐採時の強度を保っているのですから、いかに無垢の木が強いかということがわかると思います。

集成材は初期の強度がピーク

集成材は木というよりも木質系の工業製品なので、品質が安定し強度も一定基準をクリアしています。そして無垢材よりも強いといわれています。しかし、それは木材チップを貼り合せる接着剤の強度で、あくまでも試験で計測された強度が根拠となっています。

集成材は使われはじめてから年月が浅いので、実証ができていません。

また、集成材の強度というのは出荷時の強度です。工業製品ですので、できた時が強度のピークで、そこから強度はどんどん落ちて行きます。ですから、集成材と無垢材を比べて、集成材のほうが、強度が強いというのは新築の時点での話なのです。

100年住宅を目指すなら

家造りの場合に重視しなければならないのは、初期の強度ではなく、50年、100年先の強度ではないでしょうか。

無垢材は強度だけではなく、防火性能、断熱保温性、調湿効果など優れた特性をもっていますが、十分に乾燥したものを使わないと支障が出ます。扱いが難しいために敬遠する工務店やハウスメーカーもあります。

目利きの優れた熟練の大工さんが適材適所に木材を使って建てることがポイントですが、こういった能力のある人材が少なくなってきていることも、集成材が選ばれる要素となっています。

お客さまのほうも、節があったり、表面に割れが生じると欠陥住宅ではないかと気にする方が多いため、集成材を取り入れる業者が増えました。

木を知り尽くした大工さんがいて、施主さまも木の特性を十分理解されているのでしたら、住まいの構造材には、実績のある無垢材を使うことをおすすめします。

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