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植村浩太朗

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コラム

【羽毛布団】どれだけ素材が良くても調理方法が間違っていたら台無し

コラム

2017年5月13日 / 2017年9月19日更新

どれだけ極上のお肉や魚、野菜を手に入れたとしても、その食材を調理する人間の腕が悪ければ素材の良さを引き出すことはできないでしょう。それどころか下手をすれば激マズ料理に化けてしまう可能性すらあります。

寝具もそれと同じ。。。とまでは言いませんが、それに近いものがあります。





例えば羽毛布団。

寝具業界ではマザーグースと呼ばれる(本当に母鳥かは怪しい)水鳥から採れる羽毛が最上質なものとされており、消費者の方もマザーグースを使った布団=良い羽毛布団と認識されているため、メーカーや小売店は「マザーグースを使っています!めちゃくちゃ良い布団です!」というように小学生でもできるような説明をします。

(本当にマザーグースかどうかということや、羽毛の品質はそれだけでは決まらないという話は一旦置いておきます)

しかしながら仮に本当にDP440以上のきちんとしたマザーグースが使われていたとしても、その素材を活かせないような布団づくりをしていたとしたら、それは悲しい羽毛布団です。



誤った調理方法その1 通気度の低い生地を使う



羽毛布団は羽毛と生地を組み合わせることで初めて成立します。当たり前ですが、生地だけ、羽毛だけというのでは布団として成り立ちません。

羽毛自体は吸湿発散性に優れた素材です。ですからメーカーも小売店も羽毛布団はムレにくいと言います。しかし羽毛自体は吸湿発散性に優れていたとしても、その羽毛を包んでいる生地がビニールのように通気性のないものだったらどうでしょうか?この場合カラダから放出される水蒸気や汗は生地でシャットアウトされ、羽毛まで届きませんからせっかくの羽毛の吸湿発散性も宝の持ち腐れです。

つまり羽毛の性能を最大限に引き出すためには、生地に通気性が必要だということになります。

ところが昨今の羽毛布団の生地を見てみると、綿100%ではなく通気性が極めて低いポリエステル混のものばかり。 (ex.ポリエステル80%綿20%など)

なぜなら気持ちよく眠るために作られているのではなく、価格を安く抑えて売りやすくするために作られているからです。設計コンセプトが根本から違うわけですね。

例えば先日リフォームに持ち込まれた羽毛布団。

とある大手メーカーの羽毛布団です。ラベルにデカデカとマザーグースと表記されていました。しかし案の定生地はポリエステル混。。。中の羽毛を抜き出してみると、確かにマザーグースと名乗るだけあってダウンボール自体はしっかりしていました。

中身がしょぼいわけじゃないならそれで良いじゃないというお声を頂きそうですが、いやしかし、なまじ中の羽毛が良いからこそ嘆かわしいわけですよ。

え?エ?せっかくのマザーグースやのになんでこんな生地使ってしもたん?なんで?なんで?めっちゃ勿体無くないですか?こんなん宮城県の極上閖上産赤貝に七味ふりかけて寿司握るようなもんですやん?なんデェェェェェェェ!!!!赤貝の薫りが全部飛んでしまうやないですかー!!!

え?エ?こんなん松阪ビーフのシャトーブリアンの火入れを間違えて、カチカチに硬く焼き上げてしまったようなもんですやん???なんデぇぇぇぇぇぇ!!!!肉の繊維の細やかさが完全にスポイルされてしまうやないですかー!!!!!

海原雄山も怒髪天ですよ、ほんと。

あ、ちなみにどちらも食べたことありません。

話が脱線しましたが、要は羽毛の吸湿発散性を生かすも殺すも生地次第であり、基本的には生地の通気性が高いものほど快適に眠れるようになるということです。

そのため、快眠屋では通気性が悪いポリエステル混の生地を使用することはありません。

綿100%ということは大前提、その上でさらに通気性の高い日本製やドイツ製のバティスト生地をオススメしています。

※通気性の高い生地にフェザーやファイバーの多い低品質の羽毛を詰めると、そういったゴミが吹き出してしまうため、使用できる羽毛はゴミの少ない極上品に限られます。



誤った調理方法その2 羽毛の充填量が一律



基本的に大量生産される大手メーカーの羽毛布団は、どんな羽毛と生地の組み合わせだったとしても一律で◯◯◯◯グラム充填するというように羽毛の量は均一です。

しかし一口に羽毛と言ってもモノによってダウンパワーが違いますから同じグラム数でも膨らみ方が大きく違いますし、生地もモノによって軽さが違いますから軽い生地なのか重い生地なのかによっても膨らみが違います。





つまり羽毛布団の充填量というのは、使用する羽毛のダウンパワーと生地の軽さに応じて最適な量が変わってくるということです。

下3枚の写真をみてください。











1枚目が69g/㎡のスーパーソフトバティスト生地にダウンパワー460のステッキーダウンを850グラム充填した羽毛布団です。

そして2枚目が136g/㎡のサテン生地にダウンパワー350のダックダウンを1300グラム充填した羽毛布団です。

2枚目の布団の方が羽毛が450gも多く入っていますが、3枚目の写真を見てもらうと、布団としてのボリューム感はほぼ同じ、いやむしろ850g入りの方が少し膨らんでいます。

なぜなら1枚目の布団の方が羽毛のダウンパワーも大きく、生地の重量も軽いため、羽毛の充填量が少なくとも十分な膨らみが出るからです。

しかしながら最初に書いたように、大手メーカーの羽毛布団はこのような違いを考慮して作られてはいません。例外はありますが、マザーグースダウンもダックダウンも、そして未熟ダウンがほとんどのダウンも全て1200〜1300g入りということが多いです。



ダウンパワーの小さいダックと重い生地の組み合わせで冬用の羽毛布団を作るなら1400gは必要でしょう。

逆に上質な羽毛と軽量の生地なら1200gは詰め込みすぎです。真冬用として二層式キルトで作るならまだしも、通常の立体キルトに1200gも詰め込んでしまっては布団が必要以上に膨らんでしまい、見た目は暖かそうに見えても実際はカラダにフィットしない隙間だらけの布団に仕上がってしまいます。

ダウンパワー440のグースダウンで、生地が90g/㎡前後の軽さならキルトにもよりますが1000g程度が最適量でしょう。マスの数が多い立体キルトならもっと量は減らしても良いと思います。

寝具専門店の人間であっても『そんな違いどうでもいいやん』という方は気にならないかもしれませんが、寝具を極めたい僕にとってはこの些細な違いがどうしようもなく大きな違いなのです。



また更に言えば、使う人の体質や寝室環境に適した充填量とキルティングで仕上げるということが非常に大切です。

例えば僕ならば先ほどのスーパーソフトバティストとステッキーダウンの850グラムでは冬場でも暖かすぎます。毛布と一緒に使うことを前提とするならば600グラム入りで十分です。



今回書いたことは羽毛布団に限ったことではありません。ベッドパッドにも同じことが言えます。

どれだけ優れた素材も調理法を誤れば台無しになってしまいます。快適に眠りたい方はどうぞ快眠屋にご相談ください。

快眠屋の羽毛布団

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