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コラム

独学でも合格可能?効率よく勉強するには「7回読む」

2018年8月4日

テーマ:プロが教える超勉強法

効率よく勉強したいのなら、「7回読み」をおすすめします。必要なのはテキスト1冊だけ。そして、読み方も見出しやキーワードを目で追いながら流し読みするだけというもの。シンプルですが、結果が出やすい方法です。

読むことは一番効率のいい勉強方法

勉強しなくてはと頭では分かっていても、実際に机に座って手を動かすまでが億劫なものです。参考書や問題集、筆記用具も用意してとなると、準備するものやある程度の場所も必要になります。すき間時間があっても、「机がないから」「今、筆記用具がないから」と自分に言い訳することになりかねません。

世間で話題になった「7回読み」勉強法は、1冊のテキストを流し読みするだけというごくシンプルな方法です。帰宅後出かけるまでのちょっとした空き時間、移動中、就寝前でも気軽に取り組むことができます。

何より、授業を聞いたり問題を解いたりするよりも短い時間で多くの内容を学ぶことができます。効率の面からすると、読むことはほかの手段よりも秀でています。

一般的な読書では、能動的にじっくりと理解を深めながら本と対話していきます。それだけに、ただ読むだけでといっても心理的なハードルは思いのほか高いもの。
一方、7回読みは基本的には流し読みです。教材やテキストを1冊に絞り込み、さらさらと読み込むことを繰り返すというものです。

繰り返し読むことで、内容が記憶に刷り込まれていきます。最初の数回はうっすらとした記憶でしかありません。気にせず、あいまいな部分に意識を向けてさらに読み進めていきます。回数を重ねることで、ぼんやりとしていた記憶のアウトラインがくっきりとしてきます。

7回読みで記憶を脳に定着させる

何度も繰り返すというと、ただ頑張ればいいという精神論と一緒になりそうですが、それは違います。

覚えたものがどれくらいの早さで忘れられるかという実験結果と照らし合わせると、7回読みの正当性が明らかになります。

学習直後は大半を覚えていますが、時間が経つにつれて覚えたことはどんどん忘れられていきます。1週間も過ぎれば、大半は記憶から消えてしまいます。しかし、記憶後24時間以内に10分、再度覚えなおすことで記憶率は100%に戻ります。時間が経過すればまた記憶は衰えるのですが、1週間以内に5分復習すればよみがえります。

このように、記憶を脳に定着させるには、一度に丸暗記するよりも繰り返し情報にふれ記憶を強化するのが早道です。

時間と手間をかけて苦しみながら一度でテキストを覚えようとするのは、効率的ではありません。回数こそ多いですが、流し読みで脳に焼き付けるように繰り返し読んで理解を深める7回読みは、合理的な学習法です。

7回読みはまずテキスト選びから

7回読みを実践する時に、まずやるべきことはテキスト選びです。あれこれ参考書を使うわけではなく、ただ1冊のテキストを徹底的に読み込むのです。学習の成果はテキスト選びが左右すると言っても良いでしょう。

読み進めていくうちに、「本当にこのテキストで良いのだろうか」と迷いながら勉強していると集中も妨げられます。

テキストを選ぶ際には、必要十分な内容が網羅されているかどうかを最優先にしましょう。デザイン的にはカラフルでイラストや図表が多用されているものを選びたくなりますが、それは別の学習時に取っておきましょう。7回読みでは、シンプルで流し読みの妨げにならないものが適しています。

学習参考書の取り扱いが豊富な大型書店で、自分の目で見比べて納得のいく1冊を選んでください。

7回読みのポイント、3回目までは全体像をつかむことに意識を向ける

テキストが決まればいよいよ読み始めです。より効果的なものにするために、7回全て同じ読み方ではなく段階的に読み方を変えることが求められます。

最初から3回目までは、内容の全体像をつかむことに意識を向けます。見出しにも注目し、テキスト全体のアウトラインを描くイメージです。

初見の内容は文章を目で追っていくだけで疲れます。無理せず気負わず、眺めるくらいの気楽さで取り組みましょう。1度や2度で理解できるはずもないのです。この段階では、書かれている内容を理解する下準備。書かれている内容に親しむことを目標とします。

4回目、5回目からはキーワードを中心に段落の要旨をつかむ

4、5回目からが本番です。4回目では本文中に頻出するキーワードに注意しながら読んでいきます。5回目ではキーワードとキーワードの間にある説明文に意識を向けます。

つまり、キーワードをポイントに段落の要旨をつかんでいくのです。このあたりから、混とんとしていたテキストの内容が情報として頭の中で整理されていくようになってきます。

6回目で取りこぼした内容を確認、7回目で仕上げの作業を

6、7回目は取りこぼしていた細かな点も含めた確認作業です。6回目に及ぶ頃には全体像は頭に入っているはずです。

見出しを見ただけで、書いてある内容が浮かんでくるレベルに到達していれば成功です。キーワードの説明や段落の要約など、自分で答え合わせをする感覚で読み込みます。

最後の7回目は、仕上げの確認作業です。6回目までで頭の中に大まかにテキストが写し取れていることでしょう。その中で記憶が鮮明でない部分を強化し、しっかりと定着させます。1回目では時間がかかっていたとしても、7回目では5分の1ほどの速さで完読できるようになります。

1度で覚えられる天才の真似はできません。しかし、7回繰り返す勉強法ならば誰でも挑戦できますよね。やり方も極めてシンプル。必要なのは継続する気持ちだけです。さまざまな勉強法に振り回されている人は、一度徹底的にやりこんでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたプロ

石井宏明

どんな生徒でも短期間で成績アップを実現させる学習指導のプロ

石井宏明(石井進学塾)

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