ヤノベケンジさんの作品作りをお手伝いしました！！

2021年3月19日

コラムカテゴリ：趣味

京都長岡京市の庭師
梅鉢園　梅野です。

世界的芸術家のヤノベケンジさんの作品作りをお手伝いしてきました！！

京都嵐山渡月橋に表れた巨大作品は2009年に製作された「ULTRA-黒い太陽」が元になってます。
これまで幾度となく災害やエネルギー問題、食料問題等を扱いながら深化されてきた作品です！！

今回、太陽や月の光冠（コロナ）の名前がついた茶会を開き、一見ウイルスのようにも見える本作品を
茶室にみたて、全世界が直面するウイルスとの戦いや近年エネルギーや食糧の代替として注目を集める
「藻類」というミクロの世界と月や宇宙というマクロの世界を同時に体験できる作品となっています。

私たちは自然と人工の中間領域である「庭」を属性にしています。
作品と外部作品との中間領域を露地空間としてコネクトしていきます。

圧倒的な存在の作品

茶室への露地導線を作り上げていきます。水の上ですので普段とは勝手が違い作業も特殊になります。

飛石＝ステッピングストーンは物事の考え、布石のようにも引用されるように日本独自の文化です。
歩くたびに不安定である事を認識する事で精神を研ぎ澄まし心の安定を図る役目もあります。

かつて千利休は「わたり6分に景4分」弟子の古田織部は「わたり4分に景6分」という有名な言い伝えが
あるように美観的な要素と機能性のバランスを保たなければいけません。

子供たちから注目と質問攻めにあいました！！

完成です！！「庭×アート」の貴重な経験になりました。
京都嵐山の壮大なランドスケープと圧倒的なヒューマンスケールで違和感だらけですが
川の流れのサンドスケープとコロナの緊急事態宣言解除も受けた春の暖かさがオンラインでは味わえない
心地よさになっていました。

渡月茶会と名付けられた特別な時空間と外部との関係性が作れました。
水面に映る移ろいが幻想的になっていました。

半東は太田達先生で銅鑼を鳴らしお茶会の合図となります。ヤノベケンジさんが蹲踞茶会がはじまります。
・・・ただし今回はオンライン茶会ですので画面の向こうには100名のお客さんが一緒に時空間を分かち合って
おられます。

作品の内部空間です。一般の方は入れないので貴重な画像です！！

2021年3月21日までの限定展示で多くの方からもっと長い期間でというお声をお聞きしました。
またどこかでお会いできるのではないかと期待しています。

庭造り　梅鉢園（うめばちえん）
京都長岡京市
http://umebachien.jp/

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