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田中裕晃

夢のマイホーム購入を支援する家計改善のプロ

田中裕晃(たなかひろあき)

大峰FP事務所

コラム

不動産を相続したとき考えること②

相続

2018年6月16日

前回は相続した不動産を保有する場合についてお話ししました。

今回もその続きですが、「1-3 空き家にしておく」についてもう少し掘り下げて考えてみましょう。

前回お話ししたメリット、デメリットはある意味共通認識で、とくに目新しい話ではありません。そして空き家のまま保有している人の多くがすでに理解していることです。
デメリットを理解したうえで、なお現状維持している人は、どのような悩みを抱えているのでしょうか。実際の相談事例をもとに考えてみましょう。

「故人(被相続人)の意思として、亡くなってからしばらくは売らずに置いたままにして欲しいと言われた。その意思を尊重したいのでしばらく保有しているが、売るとしたらどのタイミングがいいのだろうか?」

前提として、この方は全くお金に困っていませんので、保有コストは気にならないとのことです。そして自分で管理できるくらいの近距離に住んでいます。

ハッキリと「故人の意思だ」というケースは多くありませんが、相続人が故人の意思を忖度して現状のまま保有するというケースは良くあります。

こういう事例では、正直言って模範解答はありません。もしも故人が「1年間、3年間」など期限を切ってくれているのなら、それが正解でしょう。そうでなければ、49日が終わった後、100ヶ日が終わった後、1周忌が終わった後、3回忌が終わった後など(仏式の場合ですが)、区切りのいいところがそのタイミングと言えるかもしれません。
実際、1周忌が終わってから売りたい、というような相談を受けることもよくあります。これは気持ちの問題ですので、相続人が納得するタイミングが正解なのでしょう。

とはいえ、いつまでも空き家で置いておくことが故人にとっていいことだとは限りません。
自分が住んでいた家が何年も放置されて朽ちていく姿を、果たして故人は喜ぶのでしょうか。自分が使っていた家財道具が埃まみれになり、草木が伸び切り、近所の人から煙たがられる家になるのを、どう思うでしょうか。

いや、自分が月一回でも行って、掃除や換気、草木の手入れをしているから大丈夫、という人もいます。いずれそこに移り住むという明確な考えがある場合は別として、それはいつまで続けられるのでしょうか。

「10年くらいは面倒を見ていたが、自分も歳をとって体もしんどくなって、とても面倒見切れなくなって、結果この5、6年放置している」という方から相談を受けることもあります。

たとえ自分で管理していたとしても、コストが気にならないにしても、結局いつかまた「売るか、貸すか」の選択肢を突き付けられるのです。

そして空き家にしていた期間が長い程、建物の価値も下がりますし、今までのかけたトータルコストも膨らんでいくのです。

結論を言うと、ゴールのないまま保有をするのは、故人にとっても自分にとってもマイナスだということです。
相続が起こったときに考えるべきは、感情面での区切りの時期だと言えるでしょう。それが、前述のような法要のタイミングでも構いませんし、それ以外でも構いません。適切に物事を進めていく方が、かえって故人の為になると考えて下さい。

なお、自分の子供が将来その家に(もしくはその土地に新築を建てて)住むという「願望」を語る方もいます。子供の年齢や意思によっては有り得る話ですが、結果としてそうならないパターンをしばしば見ている立場としては、あまり願望を前面に出すのもどうかと思うことがあります。子供には子供の意思があるでしょうから、よくよく相談の上検討した方がいいでしょう。

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