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田中輝彦

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田中輝彦(たなかてるひこ)

お誂え洋服たなか

コラム

オーダーメイドスーツで使用するイギリスの生地とイタリアの生地の違い & ミルとマーチャントの違い

世界のテキスタイル ガイド

2013年9月5日 / 2014年7月3日更新

ミルとマーチャント

オーダーメイドスーツ地のブランドは、ミル、マーチャント、ライセンスの大きく3つに分類されます。

●ミル(Mill)英語
ラニフィーチョ(Lanificio)イタリア語



織物工場で服地の生産業者のことをミルと呼ばれています。家族経営が中心の古くから続く織物工場で自社ブランドで営業しています。

規模の大きい所は、原毛の買い付けから、紡績、服地の生産を独自で行い、直接世界に発信しています。
代表的ブランドはロロピアナ、エルメネジルド・ゼニア、テーラー・ロッジなどがあります。

ミルの魅力は独自で開発した生地に対するこだわりと愛着を持っています。
そして、中間マージンがない分、マーチャントと同等の生地と比べて若干割安感があります。

ミルの多くは、自然豊かで良質の水が流れている川の近くで操業しています。
イギリスはロンドンから北へ250㌔のコルネ川とホルム川の合流点のハダースフィルドに工場を構えています。
イタリアはミラノから北西150㌔のスイスの国境近くの都市ビエラにゼニアやロロピアナなど大手のラニフィーチョをあります。

ちなみに日本は愛知県一宮市、濃尾平野木曽川の近くに日本の毛織物工場の70%がそんざいしています。おなじみの御幸毛織、長大毛織、の本毛織など多く点在しています。


●マーチャント(Merchant)
織物商社。織物工場と契約を結び流通を担っています。


また、織物工場を傘下に納め、羊毛を買い付け、各々のミルの特徴に合わせてプロデュースして生地を織らせています。

商社ですから、世界中から様々な生地を集めることが出来ます。
消費者のニーズをいち早く取り入れトレンドな商品を提供出来、バリエーションも広く豊かです。

産業革命後、大英帝国の貿易拡大戦略などで広く世界に進出しました。

スキャバル、ドーメル、ホーランド・シェリーなどが代表的なマーチャントです。

※最近では、マーチャントでありながら自社工場(ミル)を持ち、ミルでもマーチャントのような業務形態をおこなっているため、その区別は曖昧になっており、そのどちらを選んでいただいても実質的は遜色はありません。


●ライセンスブランド
日本をはじめ外国の商社などが、海外のデザイナーズブランドとライセンス契約して、国内外の織物工場(ミル)に生地生産を委託して、それぞれのブランド名を冠して生地を販売しています。

これらのブランドの生地はほとんど実際にデザイナーがデザインしているわけではありません。織物工場(ミル)も明らかにされていません。

その生地の実質的な価値判断は難しく、商品のブランドとデザインを楽しんでください。

イギリスの生地とイタリアの生地の違い



イギリスの生地は、一般的にしっかり織られて、耐久性があり(丈夫)、シワになりにくく、回復力が優れています。

クラシックな色柄も多く、肌触りには若干の硬さがあり、やや重たい印象を与えています。

それと言うのも、縦横双糸で織られて目付けがしっかりしているためです。同じスーパー150’Sの生地でもシワになりにくいです。

しっかりした仕立て映えのするのは、イギリスのミルで織ったもの多いのが特徴です。

耐久性、機能性のイギリス




イタリアの生地は、総じて縦横単糸で織られているものが多いようです。

色柄、デザインにもイタリアファッションの影響があり、艶があって、しなやかで、肌触りが滑らかで、スーツの出来栄えも軽やかです。

縦横単糸で織っている分、耐久性が弱く、デリケートでシワになりやすく、回復力には劣ります。

見た目のカッコよさのイタリア

※日本製の生地は、イギリス系の流れで、耐久性を重んじられていますが、近年は肌触りの良い滑らかな生地も多く生産されています。

世界の生地ブランドはこちらに詳しく載っています

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