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田中輝彦

どんな体型にも応じた服創りをする、フルオーダースーツのプロ

田中輝彦(たなかてるひこ)

お誂え洋服たなか

コラム

車いすを使用している方のスーツ 

障がい者のオーダースーツ創り

2012年3月14日 / 2014年7月3日更新

初めての車椅子スーツ

私が初めて車いすを使用している方のスーツを創った時のことをお話しします。

ホームページを立ち上げるにあたって、オーダーメイドのテーラーとして何が出来るかを考えたました。

大阪枚方市のお客様で小児麻痺に罹り、肩方の手が全く使えない状態で、スーツの肩幅や袖周り、袖の長さなども左右極端に違えて創っていることを思い出しました。
そして、その延長で車いすを使用している方のスーツもできるのではないかと考え、いろいろ資料を取り寄せ、身体の動きなどを想像して、私の寸法で試着品を作成しホームページに発表しました。
車椅子試着品

それから、しばらくして東京のOさんから「怪我で脊椎損傷をし車いす生活をしてるが、リハビリをしたかいがあって就職することになりました。そこで車いすに乗ったままで着られるスーツを創ってください。」と言う、メールをいただきました。

早速、東京まで試着品を持って採寸にお伺いしました。
試着品は車いすに常時座っているので裾が車輪に引っかからないようにと「上着丈を短く、腕が動かしやすくと、背中にヨークを付けたノーフォーク仕立て」にしました。
ノーフォーク

ところがお客様のご要望は上着丈の短いのはありがたいが、ノーフォークのようなわざとらしいのはいらない。普通の上着が欲しいとのことでした。

それを聞いて私の浅知恵を恥、目から鱗が落ちたようなショックを受けました。

それからはお客様と同じ目線で、私の培ってきた技術でできるだけお客様のご要望にお応えできるようにしています。

障がいの程度は千差万別

障がいの程度は千差万別です。
ご要望も様々です。
ご一緒に考えています。

結果この方の場合、上着丈は短く。袖も車輪に当たらないように少し短く。
前屈みで座っていますので、胸幅を狭く、背幅を広く、腕が動かし易くするために細腹(脇幅)を広く、アームホールも大きくしました。
車椅子上着

スラックスは背中が覗かないように後ろ丈を長くしました。

手にも少し障害があるので、ファスナーの開閉がスムースになるようファスナーメーカーのYKKに特注しました。

ファスナーのスライダーを掴み易く引手穴にストラップを付けました。
そのために、スライダーは穴が大きくそれに合うムシ(エレメント)のファスナーを特注しました。

その後、この方から「元気に勤めをしています。スーツも着やすいので喜んでいます。」とお便りをいただきました。

ちなみに、大阪枚方のT様とはリクルートスーツを創って以来40年余り、2・3年に1着のペースでご注文をいただいております。

身体に障害のある方の洋服を詳しく解説しています。
こちらのコラムにも関連記事を載せています。

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お誂え洋服 たなか
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