マイベストプロ京都
井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

第6回公認心理師試験の難易度は上がるか?

2023年3月26日 公開 / 2023年4月16日更新

テーマ:公認心理師になるには

コラムカテゴリ:スクール・習い事

最近お問い合わせが増えて来たのは、第6回公認心理師試験に関することです。第6回公認心理師試験は5月14日(日)です。もう申し込み期間は終わりましたので、受験者数は確定していると思いますが、今年から一気に受験者数が減ります。昨年Gルートの受験者は31,154人でした。受験者総数は、33,296人で差し引き2142人。多めに見て今年の受験者数はこのくらいであろうと考えられますし、今後もこの2000人程度というのが、基本的な数字になろうかと思います。合格最低点は変更はないようですが、きっちり6割かと言われると少し疑問があります。これまでの傾向では合格者数を6割程度にしてきましたが、今年からは、その調整はないと考えられます。つまり1200人程度の合格になるということは考えにくいということです。点数さえ取れば8割でも9割でも合格して良い試験になると見るのが妥当でしょう。
看護師は6万人以上受けて、9割程度合格します。公認心理師もそこまで絞りこむ必要もないでしょう。
ただし、今年からGルートがなくなりますので、第6回からは心理学未修者は基本的には受験しないことになります。そうなると、やはり基礎の考え方が少し変わるのが妥当ですし、試験委員の先生も少し変わりました。またよく言われていますが、ブループリントの変更点もかなり出ました。福祉分野は、大幅に変わったとのことです。そうなると、難易度を上げようとするというよりも、試験の設計を心理学修得者向けに変更していく可能性は高いと言えるでしょう。それを難易度を上げると言う人もいるでしょう。

私としては、難易度を上げる意図は、運営側にはそれほどあるとは考えていません。ただ、2000人ほどの受験者を分析すると、心理学既習者が大半ですから、心理学や臨床心理学の専門性は高くなるでしょう。一方で、法律がそれほど大幅に変わるわけでありませんし、公認心理師法関係の問題もこれ以上作れないところまで来ています。このあたりは問題数としては少なくなると予想しています。事例問題の難易度は変える必要性もありませんので、作る側としては同じくらいではないかと見ています。ただ、意図せずして、難しくなるとか、最近減少気味だった文字数を増やすとかはありかもしれません。
総合的に見ると、やや難易度が高くなるという予想をしています。

***************************

公式ホームページ
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
KC看護アカデミア
心理職大全

KCポータル
公認心理師試験対策講座

ご質問・お問い合わせはこちら

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム

この記事を書いたプロ

井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(株式会社コムニタス)

Share

関連するコラム