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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

心理系大学院受験のために予備校は必要ですか?2

2023年2月14日

テーマ:確実に心理系大学院に合格する勉強方法

コラムカテゴリ:スクール・習い事

前回の続きです。いろいろな大学に伺って、学生さんとふれ合って、あらためて気づくのが、京都コムニタスはあんまり有名じゃない・・・・もっと頑張ります・・・・
言い訳ではありませんが、大学院受験で予備校に行く人はそれほど多くないと思います。だって、私だって大学院受験の時、予備校に行っていません。というよりなかったと思いますし、今みたいにインターネットもありませんでしたから、知る術も限られていたと思います。だから受験勉強はしましたが、英語は専門学校に行きました。その専門学校は質が高く、ネイティブの先生に教えてもらえますし、学校内では日本語は使えませんでしたので、2年も通えば必然的にそれなりの英語力は身についてきます。ただ、大学院受験に有効かどうかという不安はありました。専門科目については、何せ仏教学ですから、予備校などあろうはずもないと思っていましたから最初から気合いと根性でした。ただ、漢文は、当時院生の先輩が教えてくれる会があると聞いて、少し教えてもらうことができました。こうやって教えてくれる機関があると、本当に視野が広がりますし、大学院に行く意味が自分の中でわかってきましたし、何より、本物の院生と出会うことなどめったにありませんから、いろいろ勉強になりました。
京都コムニタスは、私自身が、「こんな予備校があったらいいな」という思いをすべて形にしたものです。それでかれこれ20年やってきました。

大学院予備校選びのいろは

あまり名前が知られていない要因としては、私の努力不足以外では、そもそもそういう予備校があること自体を知らなかったという声が一番多いです。20年以上たっているのに、状況は私が受験するときとさほど変わっていないということです。それでも最近はインターネットがあるので、検索すると、予備校が引っかかると思います。その上で複数の予備校を見ると思いますが、地域性や予備校の理念、合格率、学費などの情報はよく見られていると思います。ただ、それだけでは予備校を選ぶ材料にはなりにくく、いろいろな観点からホームページ等を見られると思いますが、私としては、まずは直接連絡を取ってみるのが最も良い方法だと思っています。その上で対応が悪いと思ったところは回避するのがいいでしょう。何をもって対応がいいと思うかは、それぞれだと思いますが、対応の悪さとしては、だいたい普遍性がありますので、主観でいいと思います。

大学院予備校を選ぶポイント

多くの人は大学院受験の予備校自体を知らないので、さあ選ぼうという段階に来た時、選ぶポイントもわかりにくいと思います。わからないときは、とりあえず連絡した予備校にポイントを聞くのがいいでしょう。私はいつもポイントをお伝えしています。
それではどのようなポイントで予備校を選べばよいでしょうか。
①代表者に会える
まず、代表者が誰かわからないのは危険なので、必ず代表者に会いましょう。はっきり言えば、代表者が誰かわからない、あるいは会えないところに行くのは避けた方がいいでしょう。
②代表者が学位と研究論文があるか
代表者が大学院を出ていないというのは、最近はあまり聞かなくなりましたが、研究経験があるかどうかは見ておいた方がいいでしょう。研究者とは言ってみれば、その分野の最新情報屋です。常に最新情報を追い求めている姿勢があるかどうかをよく観察してみてください。今は論文は簡単にネットで検索できますから、その人が研究をしたことあるかどうかはすぐにわかります。
学位は最低修士の学位はないと危険です。また、今の時代博士号を持っていてもなんの不思議もありません。学位取得者でこの業界にいるなら、大抵の人は名刺に、例えば「博士(文学)」こんな肩書きをつけると思います。学位があるのに、わざわざ名刺に書かない人はこの業界にはまずいないはずです。
③情報量
大学院入試に関しては、いまだに情報が少ないという言説が出ています。しかし、今は探そうと思えばインターネットでかなり詳細な情報が入ります。しかし、実際に重要なのは、「ネットでは入手しにくい情報」です。だから、表に出ないような情報;例えば●●大学院秋入試、定員8名のところ合格者6名うちコムニタスの生徒は3名。うち2名が入学手続き済み。これはあくまで例えですが、こんな情報は皆さんの直接の利益に関わります。
④もちろん面倒見の良さは重要です。
もちろん、漠然と「面倒見がよい」ではなく、どのくらい「教えてくれるか」です。京都コムニタスでは、例えば半年で契約した場合、生徒が授業とそれ以外でどれくらい塾に来て、どのくらい我々に質問をしたり、英語の読み合わせをしたりできるかが、伸び率に大きな影響と考えています。大人になると「人から習う」機会は少なくなります。教える側としては「決められた時間に決められた授業だけしていても生徒が伸びるという根拠はどこにもない」のです。だとすると、教える側は、「伸びた」という感触が得られるまで教えないと不誠実です。そうすると、生徒の側から見た塾選びの重要ポイントは、「伸びるまで教えてくれるところ」ということになります。
⑤「理念」も重要です。
その予備校がどのような人物を作って大学院に送ろうとしているのかが重要です。いかに「効率よく」受験勉強ができるかは、不要というわけではありませんが、大学受験と大学院受験では「効率」の意味はかなり違います。また研究能力が大学院受験では問われるわけですが、研究能力を効率良く手に入れる方法はありません。むしろ、いかに地道に積み重ねができる人であるかをアピールした方が効率がいいでしょう。
このあたりははっきり聞いておいた方がいいでしょう。
⑥やっぱり受講料は大事
大学院受験予備校の情報をお求めの方がまず欲しい情報は、料金と合格実績ではないかと思います。この料金の面で気をつけていただきたいことは、入り口が安く、オプションがたくさんあるところです。大学で学費が一見安く、オプションをたくさん取るところなんてそうはないと思います。何度も言ってきたことですが、志望理由書や研究計画書の「添削」と称した課金システムはいくらお金がかかるかがわからないのでちょっと怖いです。
例えば英語のネイティブチェックで料金を取るのは理解できます。これは料金を払うことによって英訳自体は完成しますから。重要なのは「添削」ではなく「完成」まで責任を持ってくれるかどうかです。当塾では、課金システムはなく、受講料の範囲で何回でも「完成するまで」一緒に作ります。
⑦合格実績
これはやはり少ないよりは多いに越したことはないと思いますが、よく見るとその予備校の強い部分が見えると思います。当塾は基本地域密着型ですのでやはり関西圏が多いですし、どうしても私たちがすすめる大学院に多くの人が受験をする傾向があります。
⑧環境
環境については少し前にハイブリッド型授業の進化ーハイフレックスの導入というコラムを書きました。
コロナ禍は、あらゆる塾業界を直撃し、今いよいよ「ポストコロナ」の時代にはいりました。私がかつて務めた35年の老舗の予備校が今年度で閉校すると聞きました。とても悲しいことですが、これも時代なのだろうと思います。せっかくコロナ禍を生き抜いても、本当に大事なのはポストコロナです。この時代に適した環境を作っておくことが予備校に求められています。やはりオンラインの質を錬磨していくことが、塾生の利益になることは間違いなく、コロナ以前とは時代は全く異なるものになりました。私たちも旧時代の校舎から離れ、引っ越しをして、新しい態勢を整えました。もちろん、まだ生まれたばかりですので、これからしっかり育てあげて、生徒さんの利益を追求する姿勢は貫いていきたいと考えています。


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