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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

京都コムニタス

コラム

わからないことをわからないと言えるようになりましょう

2020年8月13日

テーマ:面接対策 集団討論対策

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今、京都コムニタスは夏休みをいただいており、15日から通常授業に戻ります。と言いつつ私は結構通常通り予約でいっぱい状態です。今年はリモートで見ることもできますので(昨年までは発想自体がありませんでした)、必ずしも塾まで来てもらわなくとも、書類作成や面接対策ができます。まだ英語の読み合わせはリモートではしていませんが、一度やってみようかと思っています。今年はいろいろな意味で「お盆休み」という雰囲気ではありませんが、私は父親の墓参りに行ったのが、唯一お盆らしい行動になりました。

この間よく聞いたのが、今後のコロナの動向です。もちろんわかりません。しかし、世の中さんの言説には、あたかも全てを知っているかのように言う人が出てきていますので、そういった言説には本当に注意が必要です。新型コロナはこの後、どうなるのかは誰にもわかりません。不安なこともたくさんありますが、それ以上でもそれ以下でもありません。特に専門家の間でも意見が割れることがよくありますので、専門家の意見でも鵜呑みにしないことが大切です。ましてや専門家以外の素人コメンテーターのような人の「独自取材」のようなものを下地にした意見は大変危険ですので、受け流すのが妥当です。

こういった人たちがよく使うのは「海外の研究」です。PubMedなどを見ると、確かにかなりの量の研究が出ていますが、先だってのイソジンと同様、今はトライアンドエラーの時期であって、海外の意欲的な研究者はチャレンジングにどんどん研究を発表していきます。それが悪いのではなく、イソジンと同様、政治家や政治大好きコメンテーターがあたかも専門知識があるかの如く「こんな成果が出ています」と暴走気味に、開陳するのが最も危険です。

私たちが理解しておかねばならないのは、「海外の研究」が出たからといって、何かが確定したのではなく、仮説検証の積み上げの時期は研究の動向をしっかり見守ることがむしろ重要です。一部だけつまみ食い的に、さも物知りあるかのように、あるいは自説であるかのように、あるいは海外の最新研究を知っているインテリであるかのように、何かが確定したかのように言う人の言説は笑って聞き流す方が今は妥当です。

新型コロナは、不明点だらけです。私も含めて8月にむしろ増加傾向になると思っていた人は少ないと思います。インフルエンザと比べる人は多いですが、比較対象にすべきでないことは最近わかってきました。しかし、だからといって何かがわかったわけではありません。なぜ日本人に死者が少ないのかも、いまだにさっぱりわかりません。何か理由はありそうですが、「アジア人」と言う大雑把な括りでは説明がつきません。だからといって、コロナが脅威でないとも言えません。アメリカでは15万人以上の人がなくなっているのです。ちょっとした市町村が消えてしまう人数です。これは脅威です。日本人とアメリカ人の違いを探すことは有効な面もあるでしょうが、所詮結果論です。仮説はたくさんあります。遺伝説、国民健康保険説、そもそもコロナが別物説、国民性の問題説。変な政治家が言った民度説は冗談でしょう。

わかっていることはウイルスであること。ウイルスならば人から人に感染すること。感染防止と経済活動の両立が極めて難しいこと。直接的な治療と予防の方法がないこと。検査をやるべきか否かが人によって言うことが異なること。できることは飛沫感染を減らすためにマスクをすることは、自分の予防ではなく、他人にうつさないようする対策であること。自分の予防は手洗い、消毒、「うがい」(イソジンを使うかどうかは個人の自由)と新型インフルエンザ以来、比較的日本人が標準的に行なってきたこと。この程度です。他のことは一般人にとってはわからないことばかりです。
まずはわからないものはわからない、と認識することが大切です。その上で「できることをする」ことも大切です。すでに皆がしていることですが、感染対策は必要です。多くの日本人は過剰とも言えるくらいにしているはずです。それでもこれだけ広がるからこそ恐怖を感じてしまうのです。

あとは、やはり最も怖いのはウイルスよりも人間です。コロナに感染すると謝罪をしないといけない世の中は結局経済も含めて萎縮させます。愚か者の政治家には辞めてもらう方法を考えた方がいいと個人的には強く思います。ただでさえ、コロナ対策と経済の両立が至難であるのに、そこに政治的思惑という汚物を持ち込んだり、税金でお友達を儲けさせようとする、株を上げようとするという行為は、余計であるだけではなく、一般人に最も仇をなす行為です。誰でもわかるのは、「そんな金があるならもっと使い途があるやろ」ということです。「保守」を自認する人は余計に声をあげないといけないはずなのですが、不思議なことに何も言わないようです。
変な政治家の言うことを冷静に聞くと、「すでにわかっていること」「当たり前のこと」「普通のこと」「状況報告」が主で、あとは「余計なこと」「アホなこと」「バカなこと」「いらんこと」をスパイスとして国民に「刺激」を与えようとしているのかもしれません。アジア料理はスパイスの芸術が多いですが、そんな良いものはもちろんありません。

このような火急の時は、わからないものはわからないと受け入れた上で、わかることを探し、できることをして、できないことはしない。当たり前のことを当たり前にした上で、それでもリスクが残ってしまうから、火急の事態なのでしょうが、リスクとうまく付き合う方法を考えるのが妥当なのだろうと思います。



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