マイベストプロ京都
井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ)

京都コムニタス

お電話での
お問い合わせ
075-662-5033

コラム

京都コムニタスの必修の授業①

2019年9月8日

テーマ:京都コムニタスとはどんな塾か?

京都コムニタスに初めて来られた方々から、当塾のことで最も多く質問をいただくのは、必修という授業についてです。灯台もと暗しで、当たり前になりすぎているのか、この授業の詳細について、これまであまりこのコラムで触れていないことに気づきました。必修の授業は、当塾のオリジナルのものです。基本的には私自身の経験を下地に、私たちが手がける入試の合格から、入学後の生活をうまくやっていくために必要な要素をできるだけたくさん盛り込んだ内容になっています。大学という機関で生活するとはどういうことか、研究をするとはどういうことか、こういったことも話していきます。私としては、学科の能力を高めるという意味でもこの必修を受けてもらいたいと考えています。必修の授業を全部語り尽くすのはかなりの文量を要しなかなか難しいのですが、要点を数回にわけて必修の授業の内容について順を追って説明したいと思います。

必修の授業は、どの分野の方にも共通して受けていただいています。必修は一言で言えば、学科以外で入試に必要なことを一手に行う授業です。本来は学科以外でやらねばならないことの方が多いのです。入試と入学後に目を向けた場合、英語と専門科目だけができていれば、問題がないかというと、決してそんなことはありません。まずは論理的に考えることができなければ、どんな分野に進んでもうまくいきません。論理的思考力のある人が「今自分にできること」がわかります。論理的思考力が身に付けば、「他者が求めていること」もわかります。両方がわかれば、どんな行動をすればよいかもわかります。また論理的思考力が身に付けば、学科での「論述」ができるようになります。論述をするには、「事実に基づく」という意味がわかりますし、「根拠」を提示しながら言葉を作ることができます。それによって「筋道」を通した物の考え方ができます。それができると、いったん、出た結論に対して「じゃあ、これはどうなる?」とさらに疑問をかぶせて、それについて考えて、また結論を出して、また疑問をかぶせて、を繰り返していくことができます。これが「深く考える」ことです。これができると、深く考えた上で話すことができるようになりますから、自分の発言や行動に理由をつけられるようになります。そうすると、不用意な発言や「そんなつもりじゃなかった」なんてことを言わなくてよくなります。つまり自分の発言に責任を持つようになります。
必修の授業は、このようにして、良い循環を作ることを念頭においてセッティングをしています。

その意味で、まず論理的思考の枠(フレーム)を提示し、フレームに沿って考えるという作業を体感していただきます。基本フレームは「問いの設定」「回答(仮説)」「証拠」「方向性」です。まずは問いの設定ができなければ、次に進めないといっても言い過ぎではないでしょう。そのためこの問いの設定の説明から始めます。問いの設定をしていくには、幅広い知識を要します。それには幅広い興味を持つ必要があります。幅広い興味を持つには観察が必要になります。あらゆる学問をするにはまず観察から始まります。何を観察するのかというと、私たちが日常持っている知識、常識です。「世間」という言葉は気をつけなければなりません。常識を常識と決めつけず、事実であるかどうかをよく見て、対象から情報を引き出します。例えば、自分の座っている椅子一つ取ってみても、よく観察をしてみると、情報が満載です。何かしら文字情報が書いてあるかもしれません。だとすると、それを読めなければなりません。特殊な言語や文字が書いてあったならば、それを読める人こそが専門家ということになります。そして、例えば「何が書いてあるのだろう」と疑問を作ります。興味を持つということは、すなわち疑問を持つことです。これは人工的にできます。自然発生物ではありません。例えば、興味のある人に出会えば、まず最初に質問をすると思います。そして、「出身はどこですか」「好きな食べ物はなんですか」など、疑問詞をつけた疑問文で質問をするのが通常です。これをオープンクエスチョンと言います。この疑問文が、研究の質を決めます。できるだけよい疑問文を作る能力を身につけることが、その後の研究計画や志望理由の作成に役立ってくれます。また、大学院入試や編入入試で、必ずと言って良いほど聞かれることの一つに「何がしたい?」というものがあります。これに回答する方法として、自分のたてた問いに答えたいということがあげられます。あるいは、証拠探しの旅をしたい、ということも言えます。証拠探しの旅とは、例えば考古学なら、遺跡掘りに行くことであり、文献学なら文献を読むことです。どんな文献をどんな理由で読みたいと考えているのかを言えればOKです。
必修の授業のスタートラインは、このフレームを身につけるところから始まります。

次に必修の授業の目的は、各人が論理的に考えることで、「良い循環」を作れるようになることです。論理的思考力が身に付いていなければ、すぐに「悪循環」に陥ります。必修はそうならないための予防策でもあります。良い循環を作ることは容易ではありませんが、悪循環にならないようにすることは、ある程度方法があります。この点については、何度か述べてきましたが、まずはエラーチェックです。詳細は省きますが、エラーは思考と身体とがあり、まずは思考のエラーを改善することを、必修では優先します。思考のエラーチェックにはREBTを応用します。方法として、まずは不安や怒りなどの不健康でネガティブな感情に気付くことから始めます。その感情から自滅的行動につながっていた場合、間違いなくチェック対象です。そこには根拠のない思い込みがあります。その思い込みを言語化し、適切な形に変えることによって、感情も適度なものに変えます。この作業を先にしておくことに意味があります。これをしておかないと、例えば不安にとりつかれたまま勉強をしても、どんどん不安になっていき、成果があがらないのです。これを本当の意味で効率が悪いと言います。効率が悪いとは、試験に出ないかもしれない勉強をすることではなく、不安を根拠に自分の行動を決めることです。無駄なのは、例えば「どうせ何をしても無駄」「私なんてどうせ無理」などといった、どうどうめぐりにしかならない思考であり、うまくいかない自分を責めることです。私はエラー思考の三原則として「できないから」「嫌だから」「○○さんが△△をしてくれる(してくれない)から」をあげています。このエラーは誰でもしてしまうものですが、これに気づき、修正することが重要です。その延長線上に、研究計画、志望理由、面接対策などがあるのです。これらは、私たちが手掛ける入試で重要なトピックであることは間違いないので、十分な準備が必要です。
あまり意識されていないことが多いのですが、学科以外の項目は、むしろ重要なものが多く、これらが合否を分けることもよくあります。場合によっては、ゼロに近い点数がついていることもあるのです。しかし、多くの人は、不合格の要因を学科にしか求めないもので、その要因を英単語だけに求めるケースが最も多いと思います。大学院入試や編入入試は総合力が重要です。やはり、悪循環に陥り安い人は、そのままだと良い循環は巡って来ません。何事においてもと言えると思いますが、うまくいく人は、良い循環を手に入れています。必修は総合力を身に付けることによって、この良い循環を体感してもらったり、あるいは悪循環に気付いてもらい、そこから脱する方法を体感してもらう授業でもあります。
次回に続きます。



****************************

公式ホームページ
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報

公認心理師国家資格対策講座
公認心理師 全国模擬試験
ご質問・お問い合わせはこちら

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム

REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会の理事長を務める心理学者
日本人生哲学感情心理学会

この記事を書いたプロ

井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(京都コムニタス)

Share
関連するコラム