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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

とある大学に行ってきた雑感

2017年10月6日

テーマ:雑感

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

どことは言えませんが、先日ある大学に行ってきました。そこには先輩が教員として勤務しておられるので、久しぶりに会いに行きました。ここ数年、あまり会えなかったので、楽しい時間を過ごせました。しかし、色々話すうちにこの国の大学の研究教育について話さざるを得なくなったのですが(最初はお互い避けていましたが)、どう考えても暗澹たる気持ちになります。その大学も少子化問題をはじめとして、様々な手を打とうとはしているのですが、八方ふさがりという言葉しか思いつかない現状に言葉も出てきません。ノーベル賞受賞者が次々とこの国の研究者の将来を憂うコメントを出すにも関わらず、何かがよくなるどころか悪くなる一方のように見えます。そこに追い打ちをかけるようなこの記事の鋭い指摘。さらに山形大学のパワハラ問題。さらにここ数ヶ月の公認心理師の調査における役所の対応に触れ、この国の役所は、若い学生に希望を持って大学院に進んで欲しいとは思っていないように思えてなりません。「切り捨てる対象」でしかないようです。今話題の「希望」を冠する政党が「排除」という言葉を前面に使うという出来の悪いコントみたいな出来事が起こっていることを想起せざるを得ません。役所の「犠牲は出てもしょうがない」という言葉に象徴されると思いますが、公認心理師の件で犠牲になるのは、大半が今の大学4回生という若い人たちです。私たちくらいの世代が犠牲になるならまだしも、心理職のこれからを担う若い世代から犠牲者を率先して出そうとする役所の見識こそ、今のこの国の教育の状況を如実に示していると思います。東大の理系でさえ院生が減っているという現状に打破し、若者が希望を持って大学院に進める環境設定をすることが急務です。別にノルウェーのように学費を無料にしろと言うわけではありませんが、安心して大学院まで進学でき、安心して大学で仕事ができることが、この国の研究、教育水準を高めることは明白のはずです。改革好きの政治家は是非この問題に目を向けてもらいたいと思います。思いつきで余計なことはして欲しくはありませんが。


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