コラム
大学院に行く準備
2017年4月28日
最近あまり言わなくなりましたが、以前は結構多くの相談者に、「大学院にいく準備はできていますか」と、漠然と聞くことがよくありました。大学院に行くということは、基本的には勉強をしにいくのではなく、研究活動をしにいくということになります。だから、大学の先生はそれを前提で話をします。しかし、研究活動に対して、心と身体の準備ができていない人は、やはり的外れな発言が多くなってしまいます。
「大学でせっかく勉強したので、もう少し勉強を続けたい」
このようなことをいう人は多いと思うのですが、大学院の先生は、もっと具体的にどのような勉強をどうやってして、どんな成果をあげたいと思っているのかが知りたいはずです。
「大学院で●●を習いたい」
基本的に大学院は習うところと言うよりは(もちろん、一切習えないと言っているわけではありません)、具体的に自分でどんなことを疑問に思い、その疑問を解くには一定の力がいるので、それを身につけるために学びを深めるという流れが必要です。
「●●先生に教えて欲しい」
最近、レジャーランド化した大学に行くことが当たり前になってしまった人にとって、大学というところは、「お客」として、「行ってあげている」と考えている人は少なからずいるようです。しかし、大学院はレジャーランドではありませんし、大学の先生は学部と大学院は全く違うものと考えています。それは組織図上の違いではなく、大学生は、言ってみれば子どもと考えており、親(保護者)から預かっているという感覚の人が多いようです。しかし、大学院生になると、年齢的にも突然大人扱いになります。「子ども」から「若手」にランクアップします。若手であっても研究者には違いはありませんので、甘えは許されません。だから例えば研究室訪問の際によくあることなのですが、本人はよかれと思っているのかどうかはわかりませんが、「教えてほしい」「習いたい」と目当ての先生に言うと、本人にしてみれば意外にも「私は教えませんよ」なんて返されて、ショックを受けて帰ってくるというパターンです。
以上の意味で、大学院に行く準備というのは、学科の勉強をすること以上に、大人になり、覚悟を決めて、すべて自己責任のプロの世界に飛び込むために心身の準備をすることだということが言えると思います。例えば、音楽で食べていく、漫画家として生きていく、スポーツ選手として生きていく、といった選択と似ていると思います。それを踏まえて、しっかりとした準備をしておくことが必要なのです。
****************************
公式ホームページはこちら
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
ご質問・お問い合わせはこちら
京都コムニタス公式ブログ
京都コムニタス看護学校進学部
自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム
REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会
関連するコラム
- 面倒見のいい大学と大学生の学力 2016-09-23
- 京都学園大学工学部設置構想に思う 2017-04-01
- 学生のうちにやっておけばよかったことは何ですか? 2015-01-11
- いわゆるポスドク問題 2014-06-13
- 日本の大学の来し方行く末 2017-02-25
コラムのテーマ一覧
- 合格体験記紹介
- 東京コムニタスとは?
- KC看護アカデミア
- 看護大学・看護学校受験
- 京都コムニタスとはどんな塾か?
- 京都コムニタス設立の理念
- 公認心理師になるには
- 臨床心理士になるには
- 確実に心理系大学院に合格する勉強方法
- 勉強方法
- 失敗しない心理系大学院予備校の選び方
- 後悔しない臨床心理士指定大学院の選び方
- 公認心理師試験難問集
- 公認心理師試験対策
- 公認心理師試験重要キーワード
- 英語力を高める勉強方法
- 大学の先生を納得させる志望理由書の書き方
- 実は難しい研究計画作成方法
- 実は知らない面接対策・集団討論対策
- 大学院に行くメリット
- 思考方法
- 小論文対策
- 仏教
- 看護大学3年次編入
- 医学部学士編入
- 社会人の看護学校受験
- 看護系大学院
- 社会人入試
- 各種情報
- 雑感
- 塾生 合格者 卒業生
- REBT 論理療法
カテゴリから記事を探す
井上博文プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。