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コラム

メンタルヘルスに関する研究計画作成の注意点

研究計画書作成方法

2013年8月7日

最近、当塾ではメンタルヘルスに関係する
研究計画を作ることを希望する人が増えています。
研究計画作成に関わっていると、時代の流れが
よくわかります。やはり、メンタルヘルス系の
研究がしたいという人は、会社勤めの経験があり、
そこでメンタルヘルス不調に陥った人を見て、
何とかしたいと思ったことをきっかけに持つ人が
大半です。この点については大変良い志だと思います。
ですから、なんとか形にしたいと思い、一緒に
計画書を組み立てていっています。

ただし、現時点で総じて言えることは、
大学院に入ってから、苦労するということです。
その理由は、まず、メンタルヘルスと言っても
漠然としていて、うつ病などの病気に関することから
最近よくいわれる新型うつ、職場うつと呼ばれるものも
あります。さらにストレスマネジメント、感情労働などなど
メンタルヘルスという用語をクリックすると、
近接の言葉がたくさん出てくるのです。

次に、よく言われていることですが、メンタル不調については
誤解が多いということです。例えば
「心が弱いからうつ病になる」
はもちろん誤解です。でもだからと言って
「むしろ心が強い人がなりやすい」
というわけでもないと思います。そもそも心が強いだの
弱いだのということは、自己評価である以上、他人が
何となく評価すべきではないものです。だからあまり
漠然とした言葉をよりどころに、この種の研究に
着手しようとすると、すぐに手詰まりになる可能性が
高くなります。うつ病は今は脳の病という位置づけが
基本にありますから、医学を抜きにして考える問題では
ないでしょう。一方で新型うつと言われるものは、
まだはっきりと解明されているものではありませんので、
研究の余地は十分にありますが、どのような成果を
見込むのかは難しいところです。詰まるところ、
「新型うつ」自体に対処する方法は、明確ではなく、
個人の性質とそれをとりまく状況次第という面が強いと
思います。例えば、新型うつの人を10人サンプルで
集めるのは非常に難しいことだと思います。

今、一定の成果があがっているのは、マインドフルネス心理療法ですが
これも瞑想を用いますので、誰にでもできるわけではないという
難所があります。少なくとも私は理屈はわかりますが、
全くできる気がしません。やはり、指導してくれる人が必要で、
そういう手続きで自分が身につけて、教示ができるように
なるか、指導所に行って、サンプルの人々と一緒に訓練をするか
指導者と一緒に研究するかといった選択を迫られることに
なります。
その意味でメンタルヘルスの研究というのは、興味深いのですが
なかなかの曲者ですので、慎重な取り扱いをする必要があります。



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