メディアの顔
衆議院が解散しました。
我々教育産業に生きるものにとって、
政治とは無関係でありたいと思っても
なかなかそうはいきません。
最近の文部科学大臣の暴走然り、
意外と教育は政治に振り回されます。
もっと毅然と距離をおきたいところでしょうが
補助金の問題もあり、うまくいきません。
先だってノーベル賞受賞が決まった山中伸弥氏は
以前から、現在の若手研究者の窮状を訴えて
来られました。私の知る人で、京大医学博士ですが、
職業はパチプロと公言している人もいます。
要は国(私の言葉では国を騙る役所)が教育政策に
真面目に取り組んでこなかったということでしょう。
今の政権になっての迷言
「2番ではダメなのですか?」
に象徴されるように、研究や教育を何番であろうと
順番で語るしか能がなく、その浅い発想故に
1番でないなら「2番」と短絡かつ馬鹿なことを言う人間が
政治家になり、大臣になるという暴挙が繰り返されないことを
願います。
私個人の考えとしては、政治家になるにも資格試験をつくる
べきだと思います。せっかく法科大学院をつくったのですから
最低限度、法科大学院くらいは卒業し、司法試験合格者
でなければ政治家になれないくらいでなければ
いけないのではないかと思います。金銭的に問題があるなら
そういう時に国が補助金を出し、優秀な人は無料で
法科大学院に行けるシステムを作れば済むだけのことです。
柔道が強かったからとか、お笑い芸人の宣伝とか、
それだけで政治家になる時代は終わったのではないかと
思います。国家公務員をたたいて人気稼ぎをする前に
十分な能力を政治家が持ってなかった場合、どうなるのか
ということをこの民主党政治の3年間が教えてくれたのでしょう。
「隗より始めよ」という言葉がありますが、まずは手近の
政治家の質を高めることから始めれば、徐々に優秀な
政治家ができて集まってくるでしょう。これは研究の世界も
同様なのだと思います。今は全く逆で、質が低下していることに
よって、誰も優遇されなくなり、そしてさらに質が下がるという
悪循環に取り込まれてしまっているように見えます。
せっかく年末に選挙があるのですから、何か変わる選挙に
なることを願っています。
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