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コラム

小論文で書いてはいけないこと

2014年3月20日

テーマ:小論文対策

今、必修の授業では、「論文とは何か」ということについて
いくつかの本からの定義を使いながら述べています。
論文は、小論文という形でテストに出ることがあります。
特に医療、看護系では小論文は重要です。
どのようなことを書かなければならないのかは
テーマにもよりますが、いずれのテーマであっても共通して
書いてはならないことはたくさんあります。
ここでは危険度の高い「やってはならない」についていくつか述べます。

①抽象的
よく○○的という言葉を使う人がいるのですが、あまり適切ではありません。
例えば
「AとBは画一的である」
このような文は書くべきではありません。画一なのか、そうでないかがわからないからです。
似てるという意味なら、そう書けばいいだけです。このケースで多いのは、
「画一」と言ってしまうことに違和感を感じて、「画一的」にしてしまうパターンです。
しかし、画一が合わないなら、画一的にしても合わないものは合いません。
その意味でも、安易に○○的という言葉を使うのは避ける方が適切です。

②自分の感情を根拠にする
プロを名乗る人間の書いた実例ですが、最後の締めのところで
「これは好ましくない」
「実に腹立たしい」
などと書く人がいます。
文字通り論外です。学会発表でこんなことを言った人を見たことはありません。
言えばひんしゅくをかうことは間違いないでしょう。ある論文がその作者の感情を
きっかけに生まれることは否定されませんが、
例えば「私が腹立たしいから、死刑廃止論者は間違っている」などと主張されると、
もはや主張ではなく、単なるわがままです。
「私が好きだから」
「かわいいから」
なども論外です。

小論文のテストは看護大編入や看護学校の入試でよくだされます。
見られるポイントはたくさんあるのですが、まず重視されるのは根拠の質です。
よって
③根拠なし
主張を裏付ける根拠がないことは論外となってしまいます。
根拠がなければ、やはり論文は成立しません。論文は情報提供でもあります。
ですので、信用できる情報が根拠になっていなければなりません。
前回のコラムで触れたSTAP細胞が大問題になっているのも、この根拠が揺らいでいるからです。
今は特にevidence basedの時代ですので、これが崩れることは
論文が崩れることを意味します。とりわけ慎重かつ重厚な
書き方が望まれます。

④無責任な決めつけ
震災から3年がたっても、放射能に関して、様々な論文が出ています。
しかし、いまだにそのどれもが「わからない」ことが前提です。
原子力の安全基準も放射能の危険性事故の収束仕方も、
これからどんな異変が起こるかも、誰も知らないのです。
3年たっても改善どころか、状況はさらに悪くなっているようにしか
見えない面もより問題を複雑にしています。
知らないのにも関わらず、安易に、あるいは利権に目がくらんだり、
あるいは政治的に安全だと決めつけるのは、人としてやってはならないことです。
原発は絶対安全と言っていた理屈が崩れると、今度は放射能が安全と言い出すことも
大問題です。是非、安全だと言った人、科学的に恐れよ、などと言っている人間は、
責任をもって名前を残して、放射能によるがんが発生した場合、責任をとるように
法整備した方が良いでしょう。そのくらい無責任な決めつけは不適切です。

⑤法律違反
私たちの世界では、大学差別がその類です。「A大学はB大学より上」などと
漠然としたことを確たるデータもなく言い切るのは不適切です。
誹謗中傷の類です。もちろん誹謗中傷もあってはなりません。
論文などで、他人を根拠なく誹謗中傷したり、「独自調査」などと
調査にもならない調査を根拠に誹謗中傷するなどもってのほかです。
他者を自分の利益のために誹謗中傷するのは法律違反で、民法にも
刑法にも引っかかります。

論文を書く人は以上のことは最低限踏まえておきましょう。


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