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山村麻紀

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山村麻紀(やまむらまき)

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コラム

恥ずかしい英語とはおさらば?

雑記

2013年4月25日

「英文ミスを文脈に合わせて修正してくれる」Gingerについて

今朝のニュースで、英語に携わる人間としては、ちょっと見逃せない内容のものがありました。
「英文ミスを文脈に合わせて修正してくれる」Gingerというアプリケーションです。
以下は紹介ニュース:
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130425_597395.html

これがなぜ見逃せないかというと、「文脈に合わせて」というところが画期的だからです。
MS Wordなどにもスペルチェックや文法チェックはありましたが、
あくまでも「正しさ」が基準になったチェックだったため、前後の文脈や関連性は無視されてきました。
ドット(ピリオド)が付いた後は無条件に大文字にしないと赤い波線が出てしまう、という経験は、
Wordの校正機能を一度でも使った方ならご承知の通りです。

文脈を判断する、ということは、人間が何を想定してその文章を作っているか、
あらかじめ仮説を立てなくてはなりません。こういうことは従来、なかなか機械翻訳では難しいことだったようですが、携帯端末の「予測変換」技術などを見ても、ずいぶんと機械が人間の思考を読める、
つまり用例を蓄積してヒットさせられるようになってきたように感じます。

確かに最近では、自分が作った英文が世間でどのくらい「認知されているか」、つまり「使用されているか」ということが簡単に検索サイトでチェックできます。そのままのフレーズでヒット数が多ければ、
それだけ使用頻度が多い、すなわち「正しい」ということになるわけです。
これを利用したのが今回のアプリケーションなんだろうな、と勝手に分かったつもりになって、
サイトに行ってみると・・

さっそく「恥ずかしい英語とは、おさらば」とあります。
このキャッチもかなり翻訳チックだな、と思いながら、動画CMを見ると、
チャット内容の軽いものから少々堅い文章まで、いくつかの修正用例が出てきました。
無料版では口語での軽い内容を想定されているような感想を持ちました。仕事で使えるかどうかは微妙でしたが、ふだん英語が苦手、という方にはお手軽なツールになるかもしれません。

技術文書の世界では、どちらかというと「日本語とぴったり対訳」という直訳傾向が、
まだまだ安心感を生む世界でもあるように感じますが、こういうツールが広まって、
より「自然な」英語に対する世間の認知度が上がっていけば、
私たちの日々の地味な努力も、より見直していただける機会が増えるかもしれない、
と喜ばしく思ったニュースでした。

面白いかも、と思った方はサイトにいってみてください。

http://www.getginger.jp/

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