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木村文俊

自らが考え、行動ができる人材を育てるプロ

木村文俊(きむらふみとし)

向塾

木村文俊プロのご紹介

すべての若者に、「自らが考え、行動できる」場を(2/3)

木村文俊 きむらふみとし

「向塾」誕生の原点

 木村さんの学生時代の話を伺うと「実は勉強が嫌いだった」と少し顔をしかめる木村さん。しかし縁というものは皮肉なものなのでしょうか。「向塾」を開業前は、主に小・中学生を対象とした学習塾の経営を任されていたそうです。しかし、そこでも木村さんの教えは勉強だけではありませんでした。「そこに通っていた生徒は、いわゆる進学校を目指すほどの学力はなかった。そんな彼らは社会に出て、一体どう生きていくのだろう。と常々一般的に言われる“勉強”に疑問を感じていました」

 そこで木村さんは、塾に通う生徒に半年間という期間限定で「プロジェクト」することを提案。生徒が選んだ課題は、当時話題だったエコキャップ運動でした。ペットボトル800個でポリオワクチン1本に代わります。「先生、何個集めようか?」「それも自分で決めるんや、君は何人救いたいんや?」「100人」「じゃあ80,000個やな」「先生…それ自分が飲んだ分で集めるの?」「80,000個も1人で飲めるわけないやろ」

 その後、彼らがとった行動は、まず自分の中学校の先生に「エコキャップ運動をしていること」「学校で友達から集めてもいいか」と確認を取ったのです。中学の先生は、友だちに声をかけて集めることを快諾してくれたそうです。そしてさらに、学校の取り組みであれば、中学校として広く呼びかけることもできると提案してくれたのです。

 “学校の取り組み”とするということは、塾でのプロジェクトの数にはなりません。木村さんを驚かせたのは、彼らの決断とその理由でした。「良いことを広げたい。だからプロジェクトの数にならなくてもいい」。それからも、彼らは自分が通っていた小学校や、保育園、市役所などに声をかけ、手作りメッセージ付回収ボックスを設置、半年という期限付きで始まったプロジェクトは、彼らが卒業した後も続き2年間行われました。

 「2年間で集まったキャップは34,000個、42.5人分のワクチンとなりました。目標には届きませんでしたが、彼らがすごいのは、システムを作ったことです。彼らがいなくても、回収できる仕組みを作ったのです。中学生の彼らが、自らで考え、行動を起こして地域を動かすほどのシステムを作ったのです」

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