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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

プレゼン本来の意味とは

プレゼンがデザイン選定において最良策か?

最近では様々な案件でプレゼンテーションによる選考というのがメジャーな方法になっています。
たくさんのデザインから最も良いものをチョイスすることができるため、選ぶ側にとって費用をかけず効果が大きいとされていますが、果たしてプレゼンという方法がデザインを選ぶうえで本当に一番良い方法だと言い切れるでしょうか。

プレゼンはつまり多数決

同じものを同じ数だけ作るために相見積もりを取る、というのは条件が守られるという前提であれば最も理にかなった方法といえるでしょう。当たり前のことですがコストというのは、はっきりと数字で比較できる要因だからです。
しかし、デザインというものは、簡単に数字では比較することはできません。
そこで考え出されたのが、クライアントの担当者や社員による投票というパターンです。決まった人数の中でどのデザインが最も良いと思われたかを票数で決定しようという方法です。

大衆に迎合することが最良のデザインではない

確かにこの方法は、最も大衆向けのデザインを選べるかもしれません。しかし、デザインというものは大衆が支持することが最良なのでしょうか?
大衆が理解しやすく、大衆が格好いいと思えるものが本当に良いデザインといいきれるでしょうか。
もちろん「デザインする」と言うことに大衆の目を無視することはできません。
ただし、それは大衆の意識や志向を理解し、そのうえでその大衆を動かすきっかけを創りだすにはどうすればよいかということを考えるということであり、決して大衆の志向に迎合するということではないはずです。
大衆に迎合するということは、大衆のレベルにあわすということであり、「デザイン」というものが持つ「ときめき」や「驚き」「感動」「興味」というような感性の動きを起こさせるという使命を放棄しているといえないでしょうか。
デザインというものは「大衆迎合」に陥らず、大衆が気づかない感性の半歩先、1歩先に導くことが大切であり、使命であるはずです。
そして、それこそがデザイナーの職責であり、喜びでもあるはずです。
もちろん大衆の2歩も3歩も先に進んで大衆を置き去りにするようではいけませんし、それはひよっとするとデザインというよりアートの領域に入ってしまうことになりかねません。
大衆の志向を半歩先、1歩先に導くデザイン・・・・。
それは大衆の票数や特定の人の趣味趣向だけでは選べないはずです。その人たちがそれだけの審美眼や感性を持っていれば別ですが、普通そういうことはあり得ません。

プレゼンには選ぶ側の審美眼が必要

プレゼンで大衆迎合に陥らない良いデザインを選ぶには審美眼を持った選定担当を用意しないと意味がないわけです。つまり、プレゼンという手段は「良いデザインを選別する目を持つことがクライアント側にも求められる」ということです。

プレゼンの本質とは

プレゼンは選ぶ側の審美眼が必要だと書いてきましたが、提出する側にも大衆に迎合せず、「大衆の意識を動かすことを意図する」という気構えがないといけません。
デザインの本質を求めるためにはクライアント側とデザイナー側それぞれにそういった意識が必要ではないかと思います。

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