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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

コイズミデザインファクトリーが取り組む発信型デザインビジネスとは

コイズミデザインファクトリーの近況

2015年9月9日 / 2015年9月30日更新

コイズミデザインファクトリーでは、ますます低迷するデザイン業界において負のスパイラルに巻き込まれない対策として「発信型のデザインビジネス」に取り組んでいます。

混迷を極めるデザイン業界

デザインという仕事は本来受動的ビジネスです。
何かものづくりの過程で必要に迫られデザインをするのが基本です。ですからデザイン会社、特にグラフィックデザインを中心としているところは、受注がなければ成り立ちません。
この構造はデザイナーが世の中に現れたときから何ら変わっていませんし、今後も変わることはないでしょう。
デザイナーという職業が世の中でもてはやされていた時代は、じっと口を開けて待っていれば勝手に仕事が入ってくる状況であったらしいですが、(現在52歳の私でもそんな時代は知りませんが)現在では全くそんな状況になく、少ない仕事をよってたかって取り合うというのが日常となっています。
先日大騒ぎのうえ使用中止となった東京オリンピックのエンブレムをデザインした佐野氏のように、東京という特殊なマーケットと人脈を巧みに利用し、大きな仕事を得るデザイナーも存在しますが、東京以外の地方ではそういうこともまれであり、プレゼンや価格競争という過酷な条件の中で仕事をこなしています。

どうすれば負のスパイラルから抜け出せるか

では、そんな負のスパイラルからどうすれば抜け出せるでしょう。
答えはシンプルです。
1 価格競争に参加しない。
2 自主的でない無償や微償のプレゼンには参加しない。
3 常識を逸脱した納期交渉には応じない。
4 自分たちで仕事を創りだす。
これにつきます。
ただ、この答えを導き出す方法論がむずかしいのです。
何の策もなくこの答えを実行すれば、じり貧の後消滅するのが落ちですから、何かしらの策が必要です。
1〜3までの要件は仕事のクオリティーを上げ、価格競争無しに仕事の質で受注できる体制をつくるしかありませんし、それ自体はそもそもデザイン会社の基本でもあるので、今更わざわざいうことでもありません。
問題は4の「自分たちで仕事を創りだす。」という方法論です。

「自分たちで仕事を創りだす。」とは

自分たちで仕事を創りだすには、やはり他社にはない何かを持つ必要があります。自分たちが「これには自信がある」と思えるものを見つけ出し、それに磨きをかけ発信することでアドバンテージを生み出すのです。
そうすれば、そこに目をつけてくれる相手が現れ、他所と競合することなく仕事を創りだすことができます。

コイズミデザインファクトリーが選んだ自分たちの「強み」とは

弊社最大の強みは「業務範囲の広さ」にありますが、それではあまりにも漠然としすぎていますので、もっと具体的な「強み」を探す必要があります。
そこで創業以来取り組んできた「アパレルとのブランディングや企画、商品のデザイン」に着目し、他の事務所にはない分野としてもっと前面に押し出し、こちらからの発信をビジネスにつなげようと考えました。
さらにアパレルとの仕事の中でもテキスタイルやT-シャツの「柄」に関して他の事務所にはない実績とノウハウが蓄積されていることを活かし、「柄」というテーマで発信型のビジネスを展開しようとおもいました。

garafactory.comはビジネスに必要な「柄」を売る

そういう考えの中で立ち上げたのがgarafactory.comです。
このサイトはアパレルやインテリア、雑貨、パッケージなどで必要になる「柄」を販売するサイトです。
ものづくりにおいて必要となる「柄」を売るわけですから、もちろん製品化可能、ロイヤリティーフリーです。ものづくりの段階で「柄」に困っているメーカーに対し製品化可能な「柄」をデータで供給しますので、生産行程を効率化できるだけでなく、面倒な図案の手配や図案代を大幅に軽減することができます。

ネット販売とアナログな販売方法の併用で

店舗をかまえて販売するような商品ではありませんし、なによりそんなに大きなリスクをはることもできません。そこでネット販売ということになるわけですが、不特定多数の一般人に販売するようなものではありませんからネットで爆発するようなことはあり得ませんので、やはり手売の積み重ねという極めてアナログな方法も大切です。ましてや入金確認、発送など様々な仕事が増えますので事務所内での作業に不安もあります。そういう問題を解決するために「卸す」という手法をとりました。現在は商流の過程で少しでも介在する業者が少ない方がよいとされ、製造直販という形が注目されていますが、販売に伴う様々な労力をかけられない弊社には「卸す」という方法が合っていました。幸いgarafactory.comの商品は弊社内で制作したデータを販売しますので利益率という意味では「卸す」という段階を経ても全く問題なく利益を確保できます。

弊社が最も理想とするビジネス

自分たちで創りだしたものを自分たちで販売する、これこそがビジネスの原点であり、弊社が目指すところです。グラフィックデザインやWEBデザインなど、ある段階のみを請け負っているばかりでは作り手の気持ちになった販促方法を考え出すことはできません。自分たち自身でものをつくり、販促を考え、ものを売るという行為が様々な段階でのデザインというものに説得力を生み出すと思います。

これをきっかけに新たなビジネスも

私のこういう考え方にご賛同いただけるお得意先様も現れてき始めています。手芸品業界の最大手ハマナカ様やルーツゴルフ様がそうです。ハマナカ様の場合は販売という段階までは至っていませんが、ルーツゴルフ様の場合は商品企画からブランディング、販促、販売サイトの運営まですべての段階でかかわらせていただいております。こうした取組ができるのも先様のご理解が得られないとなかなか実現できませんが、弊社にとって本当に貴重な経験をさせていただいております。

今後もこういった発信型のビジネスをますます拡大させ、弊社の業務の中心を担うようにしたいと思います。それには先様の信頼を獲得し、少しでもご依頼いただく業務の幅を広げていくことで、結果的にすべての段階で「デザイン」というビジネスを展開できるよう邁進していきたいと思います。

コイズミデザインファクトリーへのご相談はこちらまで

商品企画、ブランディングからグラフィックデザイン、WEBサイト制作までビジネスに必要なデザインのことならなんなりとご相談ください。
コイズミデザインファクトリーのオフィシャルホームページ

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